ALSOKみんなが作る!防犯何でもランキング
サイバー犯罪に対しての警戒心を持つ人が多数。
「心当たりのないメールは開かない」との回答が6割以上に
インターネットを悪用したサイバー犯罪の被害が深刻化していますね。そこで、今最も注目されているフィッシング詐欺についてアンケートを実施しました。大多数である64.7%の方がメールの送信元や件名を見て判断し、「心当たりのないメールは開かない」と答えています。また、セキュリティ意識の高い方の意見として、「銀行等、送り元に連絡する」が5.9%ありました。また、少数意見ではありますが、「まずメールを開いてみる」が17.6%、「気になるので、記載してあるホームページにアクセスする」が5.9%という回答もありました。「私に限って」と考えがちですが、インターネットを使用する上で常に最新の情報を把握し、被害に遭わないための対策をしていきましょう。
今回のテーマは、ネット犯罪です。インターネットの利用者が増加するにつれ、サイバー犯罪も増加しています。警察庁広報資料の『平成22年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について』では、検挙件数が2,585件にものぼります。インターネットを使用する上では、個人情報の漏えいやウイルスの感染など危険が潜んでいるのは周知のことですが、今最も注意しなければいけないのが、フィッシング詐欺。ネットワーク利用犯罪の中でも33.5%も占めています。現在アメリカで被害が急増し、日本でも拡大している犯罪です。そこで、巧妙化している手口と対策をご紹介しましょう。
偽のウェブサイトにアクセスさせて、個人情報を入力させる手口に注意
フィッシング詐欺とは、銀行などの有名企業などを装ってEメールを一方的に送りつけ、記載されたURLリンクから偽ウェブサイトにアクセスさせ、本物と勘違いした人からクレジットカード番号や暗証番号などの個人情報や金融情報を不正に入手する犯罪です。この情報を悪用して現金を引き出されたり、不正な売買に使われるなどの被害に遭ってしまうのです。この偽装ウェブサイトは、本物と見分けのつかないほど精巧に作られているので、一見しただけでは騙されてしまいます。また、“システム変更のため、IDとパスワードを変更しなければ使えなくなります”などと、もっともらしい巧みな内容で個人情報を入力させようとするのです。
「アドレス」と「鍵マーク」を必ず確認をして偽装ウェブサイトを見破ろう!
対策として第一に、心当たりのないアドレスからのメールは、無視をしてすぐに削除をしてください。また、開いてしまったメールが個人情報を返信しなければいけない内容でしたら、すぐにその会社に問い合わせをしてください。信頼できる会社はメールで個人情報を求めることは絶対にありません。第二に、よく確かめることもなくメール中のURLを直接クリックしてアクセスするのはやめましょう。偽装ウェブサイトへのアクセスを未然に防ぐには、本物のURLを「お気に入り」に登録をして常にここからアクセスするか、直接アドレスを入力しましょう。偽装を見抜くには、ブラウザの「鍵マーク(図1)」をチェックする方法があります。通常、個人情報を入力するページには、認証局のサーバー証明書(図2)が発行され、SSL(Secure Sockets Layer)が使用されています。SSLが使用されているウェブサイトは、アドレスが「https」から始まり、画面内の「鍵マーク」から証明書を確認することができるのです。
前述のとおり、サイバー犯罪は手口が巧妙化しています。クレジットのカード情報が一度洩れてしまうと、インターネットバンキングからの不正出金や商品購入に利用されるなど、甚大な被害に遭います。安易に個人情報を入力しないようにしましょう。
-
対象別
-
場所・シーン別
-
犯罪・災害別
-
連載ページ