ALSOKセキュリティ川柳
防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳
押忍!美緒です! 今回は、仕事などで帰りが遅くなった女性にはとくに気をつけていただきたいテーマ「夜道」。防犯対策に参考になる句もあるので、さっそくご紹介していきましょう。
優秀賞は、ぜひ実践してもらいたい句。いざという時に、身の回りにあるものを何でも活用するのは護身の基本です。傘を護身の道具にする場合は、傘の「柄」を相手に向けるように持つべし。柄の部分は重みがあるため、「石突」(先端)よりも打撃力があり、相手を突いてしまう心配もない。そして狙うは相手の「手の甲」。手の甲を硬いもので打つと、かなりの激痛を与えることができるのだ。他に使えるのは、例えば「ボールペン」。相手の脇のこぶしひとつ分下を狙って突くと、ペンが肋骨の間に入り想像以上の威力を発揮してくれるはずですぞ。
佳作の1番(見えてくる 誰も彼もが 犯罪者)は、夜道の恐怖心を的確に描写している句ですな。実際に、キョロキョロしたり挙動不審な動きをしている人は犯行の機会を狙っている可能性が高いといえます。さらに懐に手を入れたり、手に新聞紙や小さい袋を持っている人は、凶器を隠していることもあるので注意が必要です。
帰り道について詠んだ2番(遠回り だけど明るい 道帰る)の句。夜遅くて心細いときほど、つい近道して一刻も早く家に帰りたくなるものですが、そういうときこそ「急がば回れ」。明るく見通しが良い道を選んで帰るよう、みなさんにもぜひ見習っていただきたい。同じく3番(夜道行く 防犯ブザー 握り締め)。帰り道では、防犯ブザーを握り締めながら歩くのが習慣になると良いですな。手に何かを握る行為は、意識がそこに集中するため、すばやく次の行動につながる効果もあるのですぞ。次に4番(名演技 携帯相手に 家路つく)。最近は、防犯対策で携帯電話を使う人が多いようですが、この句のように“演技”であることがポイント。本当に話し込んでしまったら、まったくもって逆効果ですぞ。警戒心を保ちつつ「もうすぐだよ」「そこの角で待ってて」など、近くに人が居ると思わせる演技をすると良いでしょう。
女性が詠んだ5番(足音に 小走りしたら 追い越され)の句。実は、追い越して行ったのはご婦人だったそうですが、その警戒心は立派なもの。さらに勇気を持って振り返ることも大切ですぞ。逆に男性の立場を詠んだ6番(ストーカー じゃない行き先 同じなの)。それがしも誤解された経験があります(笑)。ある程度の距離を保つなどして、誤解されぬように気をつけよう。
7番(空手二段 だったらなぁと 夜の道)の句。お気持ちはよくわかりますぞ。しかしながら、空手などの武道はすぐに習得するのが難しいので、代わりに誰にでもできる「護身術」のワザをご紹介いたそう。「腕をつかまれた時の離脱法」「急所攻撃」どちらも実戦に役立つので、練習してみてください。
そして、交通安全を詠んだ8番(ドライバー 見えぬ無灯火 黒い服)。自転車のライトは、道を照らすだけでなく、相手に自分の存在を知らせる重要な意味もあるので忘れずに。また、黒や紺の服装は見えにくいので、ミニライトや反射板を付ける工夫をしましょう。
最後に9番( 駱駝らくだ 行く シルクロードの 月明かり)。情景が目に浮かぶ素敵な句ですな。このように趣のある句がたくさん詠めるよう、安心できる街を創って行きたいものです。
暗闇に危険が潜む「夜道」。日ごろから危険を回避するように心がけることはもちろん、いざという時には「自身を守る」心構えで安全の確保に努めてください。