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防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳

隊長の駆です!9月1日は「防災の日」です!いつ何時起こるかわからない災害に備えるため、今回は皆さんに率先して参加していただきたい「防災訓練」に関する句をご紹介します!

優秀賞の句は、災害時にはご近所同士の協力が非常に大切であるということを表していますね。大規模災害時の「災害救助」と聞くと、多くの方が消防隊や警察、自衛隊などによる救助作業をイメージされると思いますが、実はその多くはご近所や地域の方によって行なわれているのです。実際に阪神・淡路大震災では、救出を必要としたおよそ3.5万人のうち約2.7万人が近隣住民によって救助され、その生存率は80%を超えたと言われています(参考:阪神・淡路大震災教訓情報資料集)。塀の隙間に挟まれた人を救出するため、崩れた塀を持ち上げる人、挟まれた人を引っ張りだす人、ケガの手当てや避難所で子どもの面倒をみる人…特殊な器具などを使わなくても、できることはたくさんあるのです。皆さんも地域の「防災訓練」を通じて、ご近所とのふれあいや助け合いの大切さを感じてみてください。

佳作の1番(訓練が 地域を守り 身を守る)の句も、まさにこの通りですね。地域に訓練を積んだ人が多ければ多いほど、地域の防災力はアップします。防災訓練では、2番(訓練は やったもん勝ち つく自信)のように、消火器や救助に役立つ道具(のこぎりやバールなど)の使い方、応急手当の仕方などを、率先して実際に体を使って覚えることが大切です。これが自信となり、3番(きびきびと 動ける自分が そこにいる)のように、”いざ“という時に冷静に動けるようになるのです。
そして人が集まる場所では、4番(「押さない」で 「走らない」かつ 「しゃべらない」)の句。学校の訓練で耳にする言葉ですが、これを本番で確認することができれば、まわりも訓練を思い出して冷静になり、パニックを防ぐのに役立ちます。

日常の備えで大切な5番(年一度 非常袋も 点検を)の句。皆さんは非常袋を備えていますか?備えている方は、懐中電灯の電池確認などを定期的に行なうようにしましょう。また、非常食にも賞味期限があるので、期限が近づいてきたら、子どもと一緒に「給食訓練」と称して試食してみるのも良いでしょう。まだ備えていない方は、一日も早く準備されることをお勧めします。次に6番(避難所を チェックしながら 子と散歩)。とてもよい考え方ですね。火災や倒壊物などで道が通れなくなることもあるので、一緒に避難経路の下調べもしておきましょう。

そして7番(何時もより 四川地震で 真剣に)の句。いまは海外で起こったことでもリアルな映像が次々に入ってくる時代です。被災地の状況から災害の恐ろしさや現実を学び、一人ひとりが真剣に「防災」に取り組んでいただけたらと思います。

8番(備えあり 想定外も 視野に入れ)。”想定外“には時代の変化もあてはまります。生活様式が変われば災害も進化するのです。例えば、関東大震災ではかまどやコンロからの出火が原因の火災が多かったのですが、阪神・淡路大震災では、地震発生からしばらくして電気の供給が復旧した後、電気器具や観賞魚用のヒーターなどから火災が発生しました。地震発生時には停電により火災に至らなかった場合も、電気の供給が再開された際に通電状態になり、それが元で電気器具から火災が発生することもありますので、普段から使わない機器のプラグは抜いておく、災害発生時はブレーカーを落としてから避難することをお勧めします。最後に9番(持ち出しの リストに加える パスワード)もいままでには無かった考え方ですね。まさにIT時代の防災対策と言えるでしょう。
「防災訓練」を通じて、実際に救助活動の要となるご近所の人たちとの連携や防災意識を高めておくことが大切です。そしてなにより大切な家族とは、集合場所や連絡方法を決め、いざという時に備えるためにも、年に一度の防災の日には「家族防災会議」を開いてみてはいかがでしょうか?