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防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳

入学式も終わり、町で真新しいランドセルを背負うピカピカの1年生の姿を見かけるようになりました。通学路を歩くその姿はとても楽しそうですが、登下校にはさまざまな危険が潜んでいます。そこで、今回は「登下校」をテーマにした句をご紹介していきます。

優秀賞には、便利なものが溢れている時代だからこそ、こちらの作品を選ばせていただきました。今は学校に通うお子さんに、防犯ブザーや携帯電話を持たせている方が多いと思います。こうしたグッズはいざという時に役立つものですが、「持たせて安心」で終わってしまいがちなのも事実。防犯グッズを持たせることは、子ども達を守るための手段の一つであり、まずは犯罪者を町に入れないという「地域の目」が重要となるのです。周りの大人が子ども達に注意を払い、率先して子どもや見かけない人に声がけをする。これが安全安心の土台となります。なお、お子さんに防犯ブザーや携帯電話を持たせる場合は、使い方やルールを決め、「なぜそうするのか」「なぜそうしたらダメなのか」をきちんと説明しつつ、実践を交えて教えてあげるようにしましょう。

佳作の1番(ランドセル 皆で見守る 地域の目)。背中よりも大きいランドセルを背負った、可愛らしい子どもたち。そんな子どもが一人で遊んでいるときはもちろんのこと、友だちと遊んでいたとしても、不審な点はないか、暗くなってきたから帰った方がいいのではないかなど、気を配ってあげてください。

続いて2番(おはようと 毎朝交わす 笑顔かな)の句。「あいさつ」は、地域の防犯にとても重要なこと。顔と顔を合わせ、言葉を交わすことは、コミュニケーションを円滑にするだけでなく、「あなたの顔を見ました」という証になるため、犯罪者は「ドキッ!」とするのです。あいさつは、犯罪者を地域に入れない強力な手段になります。続いて3番(タバコ屋の おばさん見守る 登下校)。子どもたちが気軽にあいさつできるお馴染みのおばさんがいると町は安心ですね。この様にお店など常に人がいるところは、いざという時に子どもが逃げ込める場所にもなります。こうした避難・危険場所を教えるには4番(危険箇所 一緒に確認 通学路)のように、親子で一緒に通学路を歩いてみましょう。子どもの視点や歩みに合わせて確認し、「もしここで襲われたらどこに逃げる?」などと、危険時の対応を一緒に考えながら教えてあげてください。一緒に歩いた後は5番(子を守る 安全マップで まちぐるみ)のように、近隣の「安全マップ」を親子で作りましょう。たとえば、学校にはアンパンマン、危ないところにはバイキンマンのシールや似顔絵でイメージしやすくするといった工夫をすると、子どもが興味を持ちやすく楽しく学べますね。地域や学校で作ったものがあれば、それを活用するのもよいでしょう。

6番(付き添いが 昔過保護で 今普通)の句は、今のご時世をよく表しているとはいえ、とても複雑な気持ちになりました。今どきは、親御さんが送り迎えしたり、先生やPTAの方が引率したりする取り組みも数多く行われているようです。
7番(安全の 鎖になって 帰る道)。この句のように「鎖」になって単独行動を避けることは、子どもの防犯の基本です。問題なのは、みんなと別れて一人になった後の道のり。安全に帰るためには、8番(知らぬ人 行かない乗らない すぐ逃げる)といった心がけを教えましょう。犯人は甘い言葉や興味をそそる言葉で巧みに近づいて来ます。とにかく親の知らない人には「ついて行かない」「車に乗ってはいけない」ということを言葉だけでなく、なぜダメなのか、その理由まで教えてあげることが大切です。

お子さんが楽しい学校生活を送るためにも、学校や近隣の方々と協力し、「地域の目」でお子さんたちの登下校を見守ってあげてください。