ALSOKセキュリティ川柳

防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳

押忍!新緑が目にまぶしい季節、皆の衆はいかがお過ごしかな?春うららな陽気が続き、緊張の糸が緩み始めるこの時季は、心にスキ・油断が出来やすいもの。そこで今回は、護身の上でとても大切なスキ・油断を見せぬ心構えについて、作品と共にご紹介していこう。

まずは優秀賞の句。春の陽気で緩んだ心のスキ・油断に入り込もうとする悪者から自身を守るため、この句のように「活!」を入れる必要がありますぞ!「活」を入れるといっても、体に“気”を入れ、平常心を保つこととお考えくだされ。それには「呼吸」することがとても効果的。まず「吐いて」から「吸う」。溜まったものをすべて吐き出してから新鮮な空気を吸うというイメージですな。

佳作の1番(携帯を 見ているあなたは スキだらけ)の句。どこでも使えて便利な携帯電話も、使用中はスキだらけと自覚せよ!使うときはなるべく壁を背にし、姿勢良く顔を前に向けながら、回りに気を配られよ。加えて2番(掏(す)りたいと 思う気持ちに させぬこと)。ズボンの後ろポケットに入れた長財布は「掏(す)ってくれ」と言っているようなもの。ズボンのポケットに入れるなら前側に、鞄の中ならベルトをたすきがけにして前に持つこと。続いて3番(ビュッフェ式 席に戻れば バッグなし)の句。心当たりのある方も多いと思うが、バックを置きっぱなしにするなど言語道断。常に体から離してはなりませんぞ。荷物が多い場合は、事前にクロークに預けておくべし。料理を食べることに気を取られてお財布まで取られてしまっては、元も子もないですぞ。

次に4番(一寸(ちょっと)そこ 鍵無し隙に 来る空き巣)の句。たとえ数分でも空き巣には十分な時間となるので、ちょっとした外出でも油断せず、必ず戸締まりをすること。出かける前には、施錠を忘れやすい2階からしっかりとチェックするのだ。また、クレセント錠が見やすい時計回りで行うと良いであろう。
そして、5番(大丈夫! そういう過信に スキがある)と6番(完璧と 思う心に 出る油断)の句のように、「私は大丈夫」などと過信せぬこと。振り込め詐欺などはその典型。大丈夫と思っていても、いざ電話が掛かってくるとパニックになってしまったり、どんどん出てくる新たな手口にうっかりだまされてしまったりするので、過信は禁物ですぞ。そのような電話が掛かってきたら、まず一呼吸おいてから応対すること。我々も社会貢献活動の一環として「振り込め詐欺防止活動」を行なっていますが、一日も早く撲滅したいものですな。

7番(背筋にも 「隙」という字が 見え隠れ)の句。スキがある人とない人のどちらが狙われやすいかは一目瞭然。スキのない姿勢とは、背筋を伸ばしてアゴを引き、歩いても頭の位置がブレない状態。この姿勢から足を一歩踏み出した状態が自然な「構え」とも言われており、そのくらいこの姿勢は、何事にも対処しやすいのです。8番(スキ・油断 見せぬ備えが 身を守る)は、まさしくその通り!スキ・油断を見せぬ「心構え」こそが、護身の基本。そして9番(スキ見せず イザに備えて 護身術)。護身術では、相手の「虚(きょ)」(スキ)をつくことが重要。例えば、押されたら押し返すのではなく、逆にそのまま押されてみる。相手は予想外の反応に慌ててスキが出来るので、そこで技をかけるのだ。加えて声を出すと効果的ですぞ。

とにもかくにも、普段の生活の中でスキを作らない、油断をしない、ということが大切。まずは、普段どのような時にスキが出来ているかを思い起こしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。