ALSOKセキュリティ川柳

防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳

押忍! 晩秋の候、いかがお過ごしかな? 秋といえば、スポーツに読書、そして護身術の鍛錬に励みたい秋ですな(笑)。これまで護身術をテーマにしたものを何度か紹介してきたが、今回はその成果、各人の「得意技」を一度確かめられたし!

優秀賞は、皆に是非参考にしていただきたい!自身の身を守ることに加え、相手の動き(攻撃)を一時的に止めることができる見事な技。危機を脱するためには、この句のように活用できるものは全て活用するのがよかろう。そのためには、日ごろ通学や通勤の際に持ち歩いている手荷物の中から使えそうなものを選び出し、使い方をシミュレーションしておくと良いですぞ。佳作に参考となる良き句があったので、早速ご紹介いたそう。

佳作の1番(革かばん 私を守る 武器になる)の句。これは「かばん」を「盾」の代わりに防御に使う得意技だ。例えば暴漢にナイフやパンチで襲いかかられたら、攻撃してきた箇所(上段、中段、下段)にかばんを突き出して受け止めるべし!また、相手の裏をかいた技として、攻撃される前にかばんを突き出すことで、不意をつくこともできるのだ。武器として使うなら、優秀賞の句のように“ぶんぶん”と振り回して相手の頭を狙って投げつけるのも良かろう!振り回すなら傘も結構。重い柄の方を相手に向けて遠心力をつかうのだ。他にもペットボトルの中身を相手目掛けてまいたり、ポケットに小銭があれば銭形平次さながら相手に投げつけたりするのも良かろう。また、相手に掴まれてしまったら、携帯電話の角で相手の手の甲を叩(たた)いたり、急所である鼻などを突いたりするのも効果的ですぞ。

次にご紹介したいのがあっぱれな2番(背負い投げ 犯人確保の 主婦見事)の句。これは以前ニュースになった、実際にはともえ投げで自動車泥棒を捕まえたお手柄主婦の話。この主婦はなんと空手3段の腕前。泥棒も狙った相手が悪かったですな(笑)。3番(稽古して 無意識に出る 得意技)。いざという時は、身についている技しかできないもの。日ごろの鍛錬が物を言いますぞ。

続いて誰にでもできる4番(大声で 一喝したら 猛ダッシュ)。おとなしそうなフリをして急に大声を出すというのも一計。相手がひるんだスキに猛ダッシュして逃げるべし! 続いて5番(千円を 入れた財布を もうひとつ)は高度な知力の技! お金で解決できるなら、用意した護身用の財布を渡すのも手ですな。この技にはそれがしも脱帽でした! 同じように頭を使った技には6番(聞き上手 話し上手を 合わせ持つ)もありました。これは、コミュニケーションで争いを未然に防ごうというもの。それがしの師匠も、武力を使わず相手を説き伏せるという神業を持ち合わせていらっしゃる方でした。そして7番(強がらず 逃げるが勝ちが 得意技)。これも立派な得意技!「逃げる」ことは護身技のひとつであり、どの技の後も最終的に「逃げる」ことが肝心。ただし近距離の場合、いきなり相手に背中を向けるのは危険なので、まず大声を出して相手をひるませ、股間蹴りをしてから逃げるなど、臨機応変な対応が望まれるぞ。

8番(これ欲しい 孫が泣き出す 得意技)。これは可愛い孫だけにできる必殺技。これにはそれがしもノックアウトですな。最後に9番(得意技 身に付けさせる 親心)の句。子ども達に自身を守るすべを教える、立派な親心に感服いたしますぞ。

得意技は人それぞれ。また、知っていても使うことができなければまったく意味をなさないもの。皆も今回紹介した技を参考に「こんな時にはこんな技」と日ごろからシミュレーションし、いざという時に発揮できる得意技を一つでも多く身につけてください。