ALSOKセキュリティ川柳

防犯標語・スローガンに使える!ALSOKセキリュティ川柳

押忍!じめじめとうっとうしい季節になりました。こんな時こそ気合を入れて技の鍛錬にいそしみたいもの!特にこれから湿気や暑さで気が緩みがちになるため、しっかり引き締めていただきたい!そこで今回は、「警戒心」をテーマにご紹介していこう。

優秀賞の作品を詠まれたオレッ様は、悪人の常套手段(じょうとうしゅだん)をよくご存知ですな。皆の衆も、悪人とは思えない見かけや巧みな話術に騙されて、つい気を緩めてしまった経験はありませんかな。詐欺師は、心のスキを上手くついてくるもので、警戒心を解くために善人を装って近づいてくることがほとんど。それはドロボウも同じ。今時のドロボウは、から草模様のふろしきにヒゲ面なんていうわかりやすい格好はせず、スーツを着てサラリーマンを装い、上手く家に近づいて下見を行っているのです。そんな悪人を見分け、危険を察知するのはやはり己自身。では「警戒心」を持つにはどうしたらよいであろうか。早速、佳作を見ていこう。

1番(悪いけど ちょっと疑う 癖つける)の句。今は昔と違い、このような習慣が必要なのかもしれません。やさしく声をかけてきても、まずは「ちょっと疑う」といった警戒心を持って接してくだされ。次に2番(警戒心 アンテナいつも 三本で)。特に夜道では、携帯電話のように「警戒する」という心のアンテナをしっかり立てて、ご自身を守っていただきたい。そうでないと、3番(警戒心 解けて魔の手が 忍び寄る)のように、狙われ易くなるのだ。見る人が見れば警戒心のない無防備な状態は、その雰囲気で容易に判断できるもの。自宅が見えた瞬間や携帯電話を見ながら歩いている時、また、考え事をしている時などは警戒心が解けやすいので要注意ですぞ!

次に4番(ポケットに 防犯ブザーを にぎる夜)と5番(安心を 買って心を 引き締める)のように、警戒心を持つきっかけ作りも大切ですな。「防犯ブザー」は、いざという時に役に立つ手軽な防犯グッズ。握って歩けばとっさの時にすぐ使え、握ることで警戒心もおのずと湧いてくるであろう。他にも、危険を知らせる笛や携帯電話を利用したサービスもお勧めだが、防犯グッズを使うには自身の警戒心がもっとも重要!そのことを忘れぬように!続いて、帰宅前に実践してほしい6番(帰宅時間 電話で知らせて 駅を出る)。家族の協力を得る具体的な方法ですな。連絡をしておけば家族が迎えに行くこともできるし、少しでも遅ければ、それをいち早く察知できますな。

7番(警戒心 強い子どもに 育てたい)。子どもに警戒心を持たせるには、常に「こういう時には、こう対処する」と、一緒にそのシーンを想定しながら具体的に教えることが肝心。子どもへの防犯標語「いかのおすし」を交えながら教えてあげてくだされ。 8番(三十路過ぎ 警戒しすぎ 嫁行けず)の句。時によりスキが必要な時もありますな(笑)。しかし、防犯としてみれば、その警戒心は合格ですぞ!最後に9番(薄くなる 父の頭と 警戒心)。寂しいですが、年をとるにつれて警戒心は確実に薄れるもの。路上でひったくりに遭わないよう鞄は車道の反対側の手で持つなど、意識せずとも狙われにくくなるように習慣付けてくだされ!

警戒心は意識することで身につくものですが、気を抜くとすぐに失われてしまうもの。警戒心は全てのセキュリティの出発点と心得ていただき、安心安全な毎日を過ごしていただきたいと願います。

長らくご愛顧いただきまた「ALSOKセキュリティ川柳」は、今月号を持って最終回を迎えました。これまでたくさんの作品を応募いただきまして、ありがとうございました。
ご紹介させていただいた情報を皆様の安全安心にお役立ていただければ何よりです。

ALSOKセキュリティ川柳 選者一同