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本当に怖い運動中の心停止……命を救う「AED」の使い方を知る!
2012年11月07日時点の情報です
スポーツの秋ですね! 近年のランニングブームで、走ることを楽しむ人も増えてきました。でも、実はランナーの増加とともに、走っている最中に突然倒れて亡くなってしまうケースも増えています。 スポーツ中の人が、自分の目の前で突然倒れてしまった時、どうすればいいのでしょう? 今回は、一般の人が使える医療機器「AED」の使用方法についてご紹介します。
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誰もが簡単に始められるマラソン。でも、レース中に具合が悪くなったり、怪我をしたりするケースも……。さらに、ランニングやマラソンは、スポーツの中でも突然死の発生数が最も多いともいわれています。
原因は、「心室細動」と呼ばれる不整脈の一種。心臓が細かくけいれんし、全身に血液を送ることができなくなる症状です。2009年の東京マラソンでは、タレントの松村邦弘さんがレース中に倒れ、心肺停止になったというニュースもありました。
その救急の現場で活躍したのが、「AED」(自動体外式除細動器)。これは、「心室細動」を起こした心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻す医療機器のことです。
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どんな時でも成功するというわけではありません。心肺停止の場合、蘇生の可能性は停止時から1分ごとに7~10%ずつ減るといわれ、たった5分経過しただけでも50%まで低下してしまいます。一刻も早く、救命処置を行うことが大切です。
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AEDは、医療に従事する人ではない一般の人でも使用することができるように設計されています。倒れている傷病者の肩を叩いて反応がなかったら、まずは大声で助けを求め、119番通報とAEDの搬送を依頼してください。 応急処置の手順は次の通りです。
(1)胸と腹部の動きを観察し、10秒以内で呼吸の有無を確認します。
(2)普段通りの呼吸がない場合は、「胸骨圧迫」を行ってください。
(胸の中心に両手を置き、少なくとも胸が5cm沈みこむくらいの力で、1分間あたり100回以上のテンポで圧迫します)
(3)「人工呼吸」の訓練を受けたことがあり、実施が可能な場合は、「胸骨圧迫」と「人工呼吸」を30:2の比で行ってください。
(「人工呼吸」は、顎を持ちあげ、鼻をつまみ、約1秒かけて胸が浮き上がる程度に息を吹き込みます)
AEDや救急隊が到着するまで、または倒れていた人に呼吸や反応が戻るまで、この処置を繰り返してください。
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(1)ケースを開けて、AEDの電源を入れます。
(2)普傷病者の胸元をはだけ、電極パッドを直接胸部に貼ります。(貼る位置は、パッド表面のイラストに記載されています)
(3)「貼り終えると同時に、自動で心電図解析が始まります。(電気ショックが必要かどうかは、AEDが判断します)
(4)AEDの指示の通りに、ショックボタンを押してください。
(AEDが電気ショックの必要はないと判断すれば、ショックボタンを押しても電気は流れません)
その後の流れは、音声ガイドに従ってください。
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