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梅雨の時期は要注意!食中毒の対処法とは
2013年06月05日時点の情報です
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気持ちのいい5月も終わり、いよいよ全国的に梅雨入り間近となった日本列島。ジメジメとした日が続くこのシーズンは、食中毒菌の繁殖が活発になる時期です。特にキケンなのは、刺し身で食べるお肉や中まで火が通っていない生焼けのお肉……。休日に同僚とバーベキューを満喫してきたお父さんも、帰宅するなりお腹を抱えて――。
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そもそも「食中毒」は、大きく分けて下記の3つがあります。
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●細菌性食中毒(カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、サルモネラなど)
→ 食中毒菌が食品の中に混入したことによって起こる。
●ウイルス性食中毒(ノロウイルスなど)
→ウイルスが蓄積している食品を飲食したり、人の手を介したりすることで起こる。
●自然毒食中毒
→ フグや毒キノコなど、動物性・植物性の毒によって起こる。
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ノロウイルスをはじめとする「ウイルス性の食中毒」が冬シーズンに増えるのに対し、ちょうど6月頃から増えてくるのが「細菌性の食中毒」です。
細菌にとって、梅雨は水分が豊富で、気温が高く、活動には絶好のチャンス。さらに、食品の有機物汚れ、調理器具に付いた食品汚れがあれば、それを栄養にドンドン増殖していきます。
2012年の厚生労働省の調査では、6月以降に増える食中毒で多かったのは、カンピロバクター、ブドウ球菌、ウェルシュ菌の3種類でした。それぞれの特徴をまとめてみましょう!
カンピロバクター | ブドウ球菌 | ウェルシュ菌 | |
---|---|---|---|
特徴 | 空気にさらされると死滅するが、10℃以下のところでは生き続ける。 | 熱や乾燥に強く、酸性やアルカリ性が強いところでも増殖する。 | 空気のないところを好む。大量の食材を調理するときに起こりがち。 |
原因食品 | 鶏肉(刺身&半生製品)、牛生レバー及び加熱不足の鶏肉など | おにぎり、弁当類、菓子類など | 肉類や魚介類を使った、たんぱく食品など |
主な症状 | 下痢、腹痛、発熱、頭痛、悪寒、おう吐など。 | 悪心、おう吐など。症状は通常24時間以内に改善する。 | 腹痛や下痢、吐き気 |
潜伏期間 | 2~5日間 | 0.5~6時間 | 6~18時間 |
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また、おう吐を伴う場合は、仰向けではなく、横向きの吐きやすい体位をとるようにしてください。仰向けに寝ると、おう吐物が気道に詰まり、窒息してしまう恐れがあります。
食中毒は、重症化すると死に至るケースもあるため、早めに医療機関へ行きましょう。受診の際は手がかりとして、原因と思われる食品やおう吐物などをビニール袋などに入れて持参するのが◎です。
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●食品の中心部までしっかりと加熱する。
●まな板、包丁、ふきんなどは、熱湯や漂白剤で殺菌する。
●食べ物と調理器具・容器を分けて作業&保存を行う。
●調理後の料理は早めに食べる、または低温で保管する。
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更新日:2017.3.1 (2022年3月14日 更新)
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