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正しい「雪かき」のルールがある!? 除雪作業中の事故に注意!
例年それほど雪の降らない地域でも、唐突に大雪が積もることも珍しくない昨今。雪国では知られている上手な「雪かき」のコツや知っておきたい法律ルールといった知識が、雪に不慣れな地域ではまったく知られていないこともあります。除雪作業時の事故が多発しているため、安全な除雪作業の仕方も覚えましょう。
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大量に積もった雪を地道にどける「雪かき」、大変ですよね。積雪に慣れていない地域では知られていませんが、実は法律で禁止されている雪かきがあるのです。禁じられているのは、次のような「雪を捨てる場所」。詳しく見てみましょう!
★自宅の雪を捨ててはいけない場所3つ
●道路
道路法第43条では、「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼす虞(おそれ)のある行為をすること」を禁止しています。違反すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金とされています。また、道路交通法にも「交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない」とあります。交通に支障を及ぼす恐れのあるものを道路に置いたり、積んだりするのは法律で禁止されている行為なのです。そのため、自宅の敷地に積もった雪は道路に捨てないようにしましょう。
道路へ雪を出すことで、歩行者が通行しにくくなる、バスが通りにくくなるなどの弊害が起こります。また、車線の確保が難しくなり、交差点の見通しが悪くなるため、交通障害・交通事故の原因にもなるでしょう。自治体が行う除雪・排雪作業に余計な時間がかかってしまうこともあります。
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●下水道
下水道に雪を捨てるのも下水の管理上禁止されています。下水道法では、「下水の排除を妨害した者は、五年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。」とあります。マンホールや排水溝に雪を捨てると、雪が詰まって下水処理に影響が出たり、雨水や汚水があふれて道路が冠水する恐れがあるのです。
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●川
河川法では、河川の流れや量、衛生面など、管理上で支障の発生する行為を禁じ、河川区域内の土地に廃物を捨てることを禁止しています。川やその周辺に雪を捨てると、暖かくなって雪が溶けだしたときや大雨が降った場合に、川の水があふれる可能性があるのです。子どもや住民がケガをする原因にもなりかねません。
雪を捨てていい場所は、国や地方公共団体が指定した河川敷の雪捨て場のみ。川に雪を捨てて、河川を損なったときは、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金とされています。
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確かに「雪かき」は重労働。できるだけ、スコップを上手に使って体への負担を少なくしましょう。
(1)雪を持ち上げるときは、雪山に極力近づいて!
雪山から遠い位置で持ち上げるより、雪山に近づいた方が少ない力で雪を持ち上げることができます。
(2)一度に運ぶ雪は少量にするのがコツ!
一度に大量の雪を運ぶより、少量を何度も運ぶほうが結果的に疲れません。ケガを防ぐためにも、無理は禁物です。
(3)カラダ全体で雪を持ち上げよう
腕の力に頼るのではなく、腰の重心を低く落として、足腰のパワーを使うのが効率的。背筋を伸ばして膝を曲げると、カラダ全体で持ち上げることができます。
(4)雪を積む場所を決めよう
日陰の雪はいつまでも残りやすいので、なるべく長く日が当たる場所に積むようにしましょう。
(5)別の場所に雪を積んだら、排水ルートを作っておこう
溶けた水が排水溝へと流れるルートを作っておくと、どんどん雪が減っていきます。
雪のまま側溝や排水溝に流れると雪が詰まってしまうため、必ず水に溶けてから流れていくようにルートを作りましょう。溶けた水が溜まったまま凍結する危険も回避できます。
除雪作業の際は、屋根からの転落、転倒、除雪機による事故、落雪、水路等への転落などの事故が多く発生しています。ケガをせず、安全に除雪作業を行うためには、国土交通省の設けた「雪下ろし安全10箇条」を守りましょう!
1.安全な装備で行う(ヘルメット、長靴、命綱、安全帯)
2.はしごは転倒しないようしっかり固定する
3.作業は2人以上で行う
4.足場の確認を行う
5.雪下ろしの時は周りに雪を残す
(万が一落下したときに積雪があると被害を軽減できるため)
6.屋根から雪が落ちてこないか確認する
7.除雪道具(スコップやスノーダンプ)や安全対策用具の手入れを行う
8.除雪機の雪詰まりはエンジンを切ってからシャベルなどを使って取り除く
9.携帯電話を身につける
10.無理はしない
国土交通省 雪下ろし安全10箇条:https://www.mlit.go.jp/common/001382233.pdf
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●短時間の「雪かき」でもドアはしっかり施錠すること
雪かきに夢中になっている隙に、侵入されてしまうケースがあります。短時間でもかならずカギをかけましょう。
●雪をためっぱなしにせず、こまめに除雪をすること
雪かきをしない家は留守宅か、あるいは隙だらけに見えます。きちんとした家を印象付けるためにも、こまめに雪かきをしましょう。降り積もった雪には吸音効果があるため、家の周りや庭に雪がそのまま残っていると、ドロボウの足音に気づかない可能性もあります。
●積んだ雪がドロボウの足場にならないように注意しよう
雪かきで積み上げた雪の山を足場にして、ドロボウが2階へと侵入するケースがあります。雪山を作るときは場所をよく検討し、2階部分も油断せず施錠をしておくことが大切です。積みあがった雪が死角となり、ドロボウの侵入経路となることもあるため、注意しましょう。
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