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犯罪手口もグローバル化?日本における外国人犯罪の現状
2012年10月01日時点の情報です
外資系企業の国内参入をはじめ、社内公用語を英語にする日本企業が話題になるなど、グローバル化の波は日本にも押し寄せています。しかし、このグローバル化は、犯罪においても例外ではありません。今回は、国際犯罪の手口を解説しましょう。
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警察白書によると、2010年の来日外国人による犯罪の検挙件数は約2万2500件でした。 この数値は、平成2005年を境に減少していますが、1989年と比較すると約3倍以上です。
これまでは、短期間だけ日本に滞在し、犯行後すぐに母国へ逃げ帰る“単発型”の犯罪(ヒット・アンド・アウェイ)が目立ちました。しかし現在は、世界的規模で活動する犯罪組織による事例や、一つの犯罪に多くの国の出身者が関わる多国籍化などがみられます。
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たとえば、中国人らの窃盗団による犯罪で、下記のようなものがあります。
2010年6月から同年7月までの間、北海道や東京の貴金属店で外壁が破壊され、高級腕時計など、合計1億1000万相当が奪われる事件が起きた。犯行手口から浮かびあがったのは、香港の「爆窃団」。香港警察と情報交換を行い、23年2月までに中国人3人を逮捕した。
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ほかにも、多国籍グループによる犯罪は多発しています。たとえば、下記のような事件も……。
2003年4月から23年4月までの間、関東・東北を中心とする1都1府15県を股にかけた自動車の盗難事件が発生。被害総額は、なんと約18億8,600万円。逮捕されたのは、ベトナム人5人、ウズベキスタン人1人、アフガニスタン人1人、日本人67人。首謀者は日本人で、自動車を解体した後、不正にベトナムへ輸出して組み立て、中国に転売していた。
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情報収集や買い物、コミュニケーションなど、もはや私たちの日常に欠かせないインターネット。その一方で、児童ポルノや架空請求など、違法サイトの乱立も後を絶ちません。
インターネット上で見つけた違法サイト、有害サイトの通報を受理する「インターネット・ホットラインセンター」によれば、2009年に違法情報として通報された約2万8000件のうち、19.5%(約5,400件)が海外サーバだったそうです。
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国際社会の情勢に連動した犯罪のグローバル化は、今や避けられない流れとなっています。今後は、自分では気づかないうちに国際犯罪に巻き込まれるケースが増えるかもしれません。住宅侵入盗の場合も、外国人が犯人の場合は複数犯で実行する比率が高くなっているため、注意が必要です。
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更新日:2014.11.17
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