目の前のことに全力で取り組むことが、
次のステップにつながる

小林 努

機器開発部
東海大学卒
2003年入社(技術)

CareerStory#03

1年目

横浜北支社

ひとり立ちを目指し積極的に挑戦

技術課に配属され、ドアや扉の開閉を感知する開閉センサーや熱に反応する人感センサーなどのセキュリティ機器のメンテナンスや新規設置などを担当していました。

入社直後は、先輩に同行して仕事を学んでいましたが、とにかくひとり立ちしたい気持ちが強く、どんどん質問して知識や仕事の流れなどを身につけていきました。学びたい分野の案件があったら、自分から同行させてもらえるようお願いしていました。

通常より早く、入社3ヶ月目に侵入センサーや火災センサーなどを新規に設置するお客様を担当させていただき、挨拶から施工方法の説明、施工業者への指示、検査、引き渡しまで全ての工程を1人でやり切ることができました。本当に達成感があり、印象に残っています。

若手の頃は、とにかくがむしゃらで、1人で色々な案件に挑戦したいという気持ちが強く、成長できた反面、失敗も多い時期でした。経験を積むうちに失敗が減り、仕事を任せてもらえるようになりました。

6年目

横浜北支社

係長に昇進しマネジメント能力を身につける

6年目に係長に昇進し、4~5人のチームをまとめることになり、初めて部下を持ちました。同期と比べ昇進が早かったのは、積極性が評価されたのだと思います。

部下の育成やチームでなければできない大規模の案件といった、それまで経験したことのない仕事を任されるようになりました。
新築のビル一棟に警備システムを導入するような大きな案件の場合、工事を担当する協力会社と密に連携を取りながらセキュリティ機器の施工を進めます。私はスムーズに進むよう、進行管理やフォローなどをしていました。

マネジメント能力やリーダーシップといった新しいスキルを身につけられ、2年間で大きく成長できたと思います。部下が現場での作業を終え、すがすがしい表情で「終わりました」と報告してくれると私も嬉しく、チームで働くからこそのやりがいを知りました。

8年目

横浜北支社

社内監査で発覚した課題を受け、大幅な改善に注力

課長に就任し、メンテナンスを行う保全係と施工管理を行う工事係、それぞれの係長と連携しながら約20名の部下をマネジメントしました。係長時代よりも、部署を横断して調整する機会が増え、広い視野が必要になりました。

課長に就任して重点的に取り組んだのが、品質改善です。社内監査で、過去の書類や実施した点検の数などをチェックするのですが、当時の横浜北支社は評価が低かったんです。指摘事項を洗い出し、対象の書類確認や点検など一つひとつやるべきことを指示し、課題をクリアしていきました。

だんだんメンバーの意識が変わり、私が何も言わなくても正しい処理がされるようになり、社内監査の指摘はゼロに。大幅な改善に成功しました。

11年目

開発企画部

これまでの経験を活かし、ニーズに応える製品を企画

本社開発企画部の課長代理に就任。現場やエンドユーザーから挙がってくる声や社会的なニーズに合わせた、新しい商品・サービスを企画する役割を担いました。

社会的なニーズに対応した商品・サービスの例としては、1人暮らしのお年寄りの増加に合わせて企画・開発した、孤独死を防ぐシステムなどがあります。

3名編成のチームで、個人向けの商品・サービスを担当。技術動向やニーズなどのリサーチを常にしつつ、新しいアイディアを考え続けていました。また、機械警備隊員が出動する警報のデータを分析し、企画のヒントを探すこともありましたね。

横浜北支社で管理者としてお客様対応を担い、お褒めの言葉やお叱りの言葉など、生の声を聞く機会が多かったので、開発企画部でそういった意見を反映できたのは、本当に良い経験になりました。

14年目

開発企画部

俯瞰した視点から商品・サービス開発を考えられるように

開発企画部で担当した業務のなかでも特に印象に残っている案件が「HOME ALSOK みまもりタグ」です。ご高齢者に見守り用の小型端末を身につけていただくことで、おおよその位置情報を把握できる仕組みです。

確実にご高齢者に身に着けてもらえるよう、調査を実施。靴であれば履いて外出するので携帯しやすいと考え、ご高齢者の利用率が高い靴メーカーとコラボして、専用の靴をつくりました。

その結果、アイディアと性能が高く評価され、「2016年日経優秀製品・サービス賞」の「優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞しました。

開発企画部での4年間で、商品・サービス開発に対して俯瞰的な見方をできるようになりました。横浜北支社で働いてきた時は、お客様を始めとする現場の声を中心に考えていて、費用対効果の意識は薄かったと思います。新しい商品・サービスを考える時の視点が広くなり、今後のキャリアに活かせる部分だと感じています。

15年目

海外事業部

ホームページ制作やシステム化など幅広い業務を経験

自ら希望して海外事業部に異動し、タイにあるグループ会社のALSOK Thai Security Services Co.,Ltd.に技術部長として赴任しました。タイでは常駐警備が主な事業ですが、私は機械警備の事業拡大のため現地の技術スタッフの指導などのマネジメントや新商品・サービスの企画を担当しておりました。

現地の技術スタッフは全部で8名。タイ語と英語のミックスでコミュニケーションを取っていました。タイ語はもちろん英会話経験もあまりなかったので、実際に作業する様子を見せて指示を出す場面も多かったですね。

タイでは縦割りの壁が非常に低く、ホームページ制作やリスティング広告、紙ベースだった業務のシステム化など幅広い経験ができました。また、業務のスピード感が非常に早く、取り組みがすぐに形になるため、やりがいが大きかったです。

19年目

機器開発部

専門用語を覚えるなど、目の前のことに一生懸命に取り組む日々

日本に帰国し、現在は、機器開発部に着任し、約3ヶ月が経ったところです。機器開発部は、開発企画部などの別の開発部門や自分たちが考えた企画を、協力会社とやり取りしながら実際の製品にしていくのが主な役割です。

私は個人向け機器を開発するチームの課長として、17名のメンバーをマネジメントしているのですが、専門用語などまだわからないことだらけです。早く知識を身につけ、指示や指導ができるよう頑張ります。

これまでのキャリアを振り返ると、目の前のことに一生懸命に取り組むことで、次の道が拓けてきました。これからも、やるべきことをやり、チャンスが来たら逃さず掴み、経験や能力を発揮できるようにしたいですね。

私のPRIDE

自分の仕事を誇らしいと感じるのは、家族で街を歩いていてALSOKのステッカーが貼ってあると、子どもたちが「ALSOKだ!」と指を指してくれるときです。私がどの会社で働いているかわかっているんですよね。やりがいを感じて仕事をしているのが子どもに伝わっているのだと思うと、嬉しいです。

学生のみなさんへのメッセージ

目の前の勉強に一生懸命取り組んで欲しいと思います。「この勉強は何の役に立つんだろう」と思うこともあるかもしれませんが、真剣に取り組めば必ず何かに繋がると思います。私は学生時代、趣味やバイトに没頭していて勉強しなかったことをすごく後悔しています。自ら動けばいくらでも学べる環境があると思うので、卒業単位を取るだけではなく、いろんなことを学んでください。

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