ワッペンの重みに、
ALSOKとしての使命感を抱いて。
横田 京太郎
ALSOK常駐警備株式会社 警備職(常駐警備)
拓殖大学卒
2022年入社
Interview#10
Talk#01
武道に打ち込んだ経験が、警備職で活躍するイメージと結びついた。
5歳から始めた空手。小中高でも日々の練習に励み、大学にはスポーツ推薦で入学しました。高校では春の選抜大会の団体戦で全国ベスト8。大学でもチームに助けられながら、団体戦で関東3位、全国ベスト16という成績を収めることができました。そんな空手を引退して臨んだ就職活動。当時は、感染症の影響で業績を落とす会社が増えている状況でしたので、時代の移り変わりで経営が大きく左右されないような安定した企業を探していました。
不動産やIT、メディア関係など幅広い業界を見ていたところ、大学の先輩が勤務していたこともあり、ALSOKの説明会に参加してみることに。もともと知名度が高く、安定したイメージがあったことに加えて、実業団として空手部を抱えていることを知り、非常に興味が湧きました。社会に出ると同時に、空手も卒業するつもりだったのですが、会社の名前を背負って試合に出れると聞き、「続けられる環境があるのなら、頑張ってみようかな」と思いました。また他社で内定を頂いていたのがIT系のエンジニア職だったのですが、話を聞いたり資料を読んだりしても、どこか自分が働く姿をイメージしづらい部分がありました。一方で警備職であれば、長年体を動かしてきたこともあり、自分が活躍している姿が想像しやすかったので、ALSOKへ入社することを決めました。
入社後は、実際に空手部へと入部。部員は全国各地に散らばっており、また職種によって勤務の時間帯も異なるため、全体で集まって練習することは難しいのですが、月に1、2回ほどのペースで合同練習を実施しています。私も基本的には、個人でのトレーニングを中心としながら鍛錬に励んでいます。
Talk#02
肉体的にも精神的にも、
大きく成長できる仕事。
入社後は、大手銀行の本部ビルへと配属されました。私は、入社前の1月からインターンのような形で、常駐警備の仕事を経験していたので、入社の時点で通常業務をひと通りこなすことができていました。多くの人が行き交う場所や施設に常駐し、監視や巡回、管理といった警備業務を行うのが、常駐警備の役割です。私が担当している銀行の本部ビルであれば、正面入り口の警戒や、駐車場における車の出入管理、宅配業者向けの荷捌き場の監視などを行います。これらの業務を、1時間ごとに交代しながら行います。
また、日勤と夜勤とを一定間隔のローテーションで担当するのですが、夜勤では警備室でのモニター監視や各フロアの巡回、シャッターの閉鎖といった業務が発生するのが特徴です。日勤の場合は、銀行の利用者や職員の方が多く出入りします。朝の時間帯に、出社される職員の方へ向けて明るく挨拶をするのも、私たちの大切な職務のひとつです。
普段は銀行の本部ビルの警備業務を担当していますが、数ヶ月に一度のペースでそれ以外の場所や施設にて、特別警備にあたることもあります。以前私が任命されたのが、個人のご自宅の警戒にあたる私邸警備です。冬の寒い時期だったのですが、たまたま雪が降った日に24時間体制での警備を担当しました。2時間に1度のペースで待機の時間が設けられているものの、やはり体力的にハードな業務でした。その時のことを思えば、いまはどんな仕事でも乗り切れます。また普段からの常駐警備の業務においても、基本的には常に立ったり歩いたりしながら周囲の警戒を行います。日々の仕事に打ち込んできた甲斐あって、ひとりの人間として心身ともにたくましく成長できたと思っています。
Talk#03
一つひとつの状況に対応できるのも、
基本を身につけてこそ。
そのほか私が経験した特別警備としては、国際会議や学園祭などが挙げられます。国際会議では、会議室の出入り口に配置され、金属探知機を使った身体検査や荷物検査に従事しました。海外の要人たちが一挙に集まるため、厳重な警戒に努めました。学園祭の場合は、実行委員会である学生の方が依頼人であるケースがほとんどです。そのため警備員の配置場所をはじめ、現場での指示が事前に取り決められていないという場合があります。しかしそうした時にこちらから主体的に提案を行うのも、警備員としての大切な意識です。以前一緒に担当した先輩は、会場の動線から我々の配置場所までを即座に仕切ってくれて、大いに見習うべき姿勢だと感銘を受けました。日常の業務の外に出ることで、新たな学びが得られるのもこの仕事の醍醐味だと思います。
また普段の業務では、毎日同じことを繰り返すのかと言うと決してそんなことはなく、マニュアルを遵守する一方で、臨機応変な対応が求められる場面が数多くあります。急にエントランスで声を荒げる方もいれば、関係者を装って警備の目を通り抜けようとする、なんてパターンも。不測の事態に柔軟に対応できるのも、普段の業務への取り組みや意識が身になっているからこそだと実感しています。
私のPRIDE
警備業務中は、利用者の方から声をかけられることも少なくありません。多くは「警備員さん」といった呼ばれ方ですが、時折「ALSOKさん」と呼ばれることがあります。初めは特に気に留めていませんでしたが、よく考えると一般の方から会社名で話しかけられる仕事は、そうそうないのではないかと思います。社名が施されたワッペンに、社会的な意義と大きな責任を感じる毎日です。
学生のみなさんへのメッセージ
何かひとつでも自信になる経験があれば、どんな環境でもきっと活躍できると思います。私自身、学生時代にはそれほど勉強に注力できませんでしたが、唯一続けてきた空手が就職活動や社会人になってからの多くの場面で力になっていると感じています。勉強でもアルバイトでもなんでもいいと思うので、ぜひ自分の強みや自信に繋がるような経験をしてみてください。
ある一日のスケジュール
日勤の場合
8:00~
スーツで出社し、制服に着替える。夜勤者と交代し、1階ロビーの入り口の警備にあたる。
9:00~
職員用の通路口の警備。不正入館に目を光らせる。
10:00~
警備室にて待機。館内での体調不良者や万が一の災害に備える。
11:00~
受付窓口の警備。ここでも不正入館に注意。
12:00~
宅配業者が出入りする荷捌き場の警備。
13:00~
1時間のお昼休憩。休憩室で持参のお弁当を食べる。
14:00~
役員専用の車両エントランスの警備。
15:00~
再び警備室にて待機。
16:00~
地下の利用者向け車両エントランスの警備。
17:00~
夜勤者への申し送りを行う。スーツに着替えて、退社。
夜勤の場合
17:00~
出社。制服に着替えて、日勤者からの申し送りを受ける。地下の利用者向け車両エントランスにて警備にあたる。
銀行終業に伴い、閉館作業。トイレや駐車場を巡回し、消灯や施錠の確認を行う。
18:00~
警備室にて待機。館内での体調不良者や万が一の災害に備える。
19:00~
駐車場の警備にあたる。最後に駐車場のシャッターを閉める。
20:00~
1時間の休憩。夜ご飯をとる。
21:00~
行内の巡回。トイレの水漏れや落とし物、火災、不審者など異常がないか確認する。
22:00~
警備室にて待機。
23:00~
職員用の通用口の警備にあたる。
0:00~
2時間の仮眠。
2:00~
行内の巡回。
4:00~
警備室にてモニターの監視。他店から緊急の電話が入ることもあり、臨機応変に対応する。
5:00~
駐車場のシャッターを開けて、駐車場の巡回警備。
6:00~
警備室にて待機。
7:00~
宅配業者が出入りする荷捌き場の警備。
8:00~
スーツに着替えて、退社。