ALSOKあんしん通信
「今どこ?」から「熱ある?」まで 〜見守りサービスの現在と未来〜
2024.05.02更新(2010.12.28公開)
★皆さんのご家庭には、小さなお子さんや年配の親御さんはいらっしゃいますか? 日々の生活の中で安全安心を考えた時、自分よりも我が子や親御さんのことの方が気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、あんしん通信「見守りサービス」についてご紹介します。
○高齢者の一人暮らし、増える孤独死
★今、一人暮らしのお年寄りが増えています。厚生労働省の資料「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上の単独世帯数は年々増えており、令和4年には873万世帯と、65歳以上のお年寄りのおよそ5人に1人が一人暮らしという状況になっています。
※出典:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
★そのため、お年寄りに何かあってからご家族の方が気づくまでに時間がかかるケースも増えています。内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、全国60歳以上の男女の約34%が「孤独死」を身近な問題として感じているようです。
※出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」
★さて、こうした一人暮らしの高齢者の助けとなる「見守りサービス」がありますが、現在はどのようなサービスが提供されているのでしょうか?
【例えば、こんな見守りサービスがあります】
- ガスや電気、水道などの使用状況からその家庭の生活状況を見守る。
- 人感センサーで人の動きを検知し、家の中で活動しているかどうかを見守る。
- 携帯電話やICタグの位置情報で、今どこにいるかを見守る。
- 新聞や牛乳配達のタイミングで安否確認をする。
- スタッフが電話をかけて安否確認をする。
○子どもの事故、連れ去りの危険
★一方で子どもは事故に遭いやすい存在です。厚生労働省の統計「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、5〜9歳の子どもの死因で3番目に多いのが「不慮の事故」です(1位は悪性新生物〈腫瘍〉、2位は先天奇形等)。子どもは好奇心旺盛で、知らぬ間に危険な場所に出入りしていることが原因の一つと考えられます。
※出典:厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
★また、警察庁の統計「令和4年の刑法犯に関する統計資料」によると、19歳以下の子どもが被害者となる割合の高い犯罪は「略取誘拐・人身売買」となっています。同じく警察庁の統計「令和4年の犯罪」では、略取誘拐・人身売買の発生時間帯は14時~18時が多い傾向にあることがわかっており、学校やその他の用事が終わって帰宅する途中の道路上で狙われることが推察できます。
※出典:警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」
※出典:警察庁「令和4年の犯罪」
★では、子どもを対象とした「見守りサービス」には、どのようなものがあるのでしょうか?
【例えば、こんな見守りサービスがあります】
- 駅の改札の通過を検知し、移動経路を把握することができる。
- 通学路の通過を検知し、登校や下校がきちんと行われているかを見守る。
- 携帯電話やICタグの位置情報で、今どこにいるかを見守る。
なお、高齢者や子どもを対象とした見守りサービスでは、万一異常があった場合にご家族のPCや携帯電話にメールが送られたり、必要に応じてスタッフが駆けつけたりするサービスもあります。
○見守りサービスの発展!
★従来の見守りサービスに加え企業や大学では、これまでに無い新たな見守りサービスの研究や開発が行われています。
【例えば、こんな内容です】
- 高齢者の行動パターンの学習
専用センサーを使って対象者の日常生活のパターンを学習します。例えば、いつもは就寝前にトイレに行く人が、トイレに行かなかった場合にアラームを出す。といったものです。こちらは従来の見守りサービスよりもさらに対象者に合わせた行動で見守ることができるようになります。 - 子どもの急な動きや脈拍を検知
心拍計測器などの多様なセンサーを使った見守りサービスでは、子どもが走ったり驚いたりして心拍数に変化が現れた際に現在の状況を知らせてくれます。従来の見守りサービスと比べて、より詳細な子どもの状況を見守ることができるようになります。
★このようにセンサーや技術の発達などから、見守りサービスの内容はどんどん進化しています。今や血圧などの生体情報を測るセンサーも非常に小型で、かつ通信のできるものが出てきています。これらの情報からより早く、より詳しい身体の異常や病気の兆候を発見できる「見守りサービス」も出てくることでしょう。
まとめ
昨今の社会背景から見守りサービスの需要は増えており、内容も進化しています。
ALSOKでも「ホームセキュリティ」をご導入いただいている方を対象に「見守り情報配信サービス」を提供しています。人感センサーで高齢者などの日常の動きを感知し、その状況を見守る方の任意の間隔でメールを受け取ることができるサービスです。さらにALSOKのガードマンが代わりに確認に伺うことも可能です。
また、高齢者にニーズの高い「非常通報」「火災監視」「救急情報登録」を基本サービスとした「HOME ALSOKみまもりサポート」ありますので、興味のある方はぜひ紹介ページをご覧ください。
以上