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今月のテーマ「子どもの火遊びが出火の原因に」 今月の専門家 あんしん教室講師 安田心一(やすだしんいち)

問題 「子どもの手の届く範囲に火元はありませんか?」 アンケート集計結果 投稿してくれた皆さんのコメント

全体の86.7%の方が子どもの火遊びの元であるライターやマッチの管理ができている!

時として子どもは、大人が思っている以上にライターやマッチなどに興味を持ち、おもしろ半分で紙などを燃やして遊ぶことがあります。たばこを吸う方がご家庭にいると、ついついライターを無造作に置きがちですが、子どもがいる場合は気を使わなくてはいけませんね。そこで、ご家庭で子どもの火遊びを防止するために、火元をきちんと管理しているかを調査した結果、「子どものまわりに、ライターやマッチは絶対に置かない」が46.7%、「子どもだけでライターやマッチを使わせない」が26.7%、「安全装置付きライターを使っている」が13.3%でした。安全装置付きのライターを使用している方が少ないものの、子どもから火元を遠ざけるために、意識している方が多いですね。また、「子どもだけで留守番をさせる時には、ガスの元栓を閉めている」が6.7%とかなり低い結果が気になります。外出する時は、元栓の閉め忘れがないようにチェックを怠らないようにしましょう。

傾向から見る防犯のヒント「子どもの火遊びによる火災1,678件中、第1位ライター、第2位マッチが原因」

子どもの火遊びによる火災が毎年多く発生しています。総務省消防庁予防課の広報資料によると、平成22年中は1,678件も報告されています。そのうち、977件(58.2%)はライターが原因。次いで177件(10.5%)がマッチ、74件(4.4%)が花火です。好奇心が旺盛な子どもは、火の恐ろしさを知らないうえに、やってはいけないと言われていることを行うスリルを目的に、興味本位で火遊びをしてしまいます。また、いけないことをしているという認識があるだけに、大人のいない場所や人目のつきにくい場所を選ぶので、火災に発展した場合に発見が遅れたり、甚大な被害に拡大してしまうことも。そこで、今回は火遊びをさせないようにするのはどうしたらいいか、をテーマに取り上げてみました。

火災の原因になるライターは親がしっかり管理を行い、火の恐ろしさを子どもに教えましょう

イラスト「防火教育」

ある一定の年齢になると、子どもが火に対して興味を示すのは避けられないことです。そこで子どもの火遊びを防ぐためには、火元を遠ざける必要があります。ライターやマッチなどは、子どもの手の届く場所に置かないようにしましょう。できれば鍵のかかる戸棚にしまうなど、徹底して行ってください。
使い捨てライターは、事故の増加を受けて、2010年12月27日より子どもが簡単に操作できないチャイルド・レジスタンス機能など、安全基準を満たしたことを示すPSC(注1)が設けられました。このPSCマークの表示がないと販売することはできません。家の中にあるライターにこのマークがあるかを一度チェックしてください。また、ピストル型のライターなど、おもちゃに見える形状のライターは、特に子どもの興味をそそるので、厳重な注意が必要です。
理解できる年齢になったら、親は子どもに火の怖さを教えてください。このときに、ただ「やってはいけない」と注意するだけでは、余計に興味・関心が高まるので、逆効果です。軽い気持ちで行った火遊びが、やけどを負ったり、家や家具が一瞬にしてなくなってしまう火事の原因になりえること、さらに自分だけではなく周囲の命を奪ってしまうことまで踏み込みしっかり教えることで、火の恐ろしさを十分に理解させてください。実際に発生したニュースをかみ砕いて解説してあげるのも良い方法です。
そして、火遊びに限らず子どもはときとして親を喜ばせようと、大人のいないところで料理をしたりする場合がありますが、子どもだけでコンロを使用はしないように教えてあげること。また、子どもを残して外出する時はガスの元栓を閉め、使用していないときは、点火ができないように普段からチャイルドロックを忘れずに。

(注1)消費生活用製品安全法。消費者の生命・身体に対する危害の発生の防止を図るため、国の定めた技術上の基準に適合した旨を示すマーク。

火災が起きたときは、自分で解決しようとせずにすぐ逃げて、大人に知らせるという教育を

万が一、火事になった場合の正しい対処法を子どもに教えることも大切です。火事を起こしてしまったときの子どもの心理は、「怒られるから解決しなきゃ」と思い、とっさに自分の手で消火しようとします。その行為により、逃げ遅れる危険にさらされることに。また、火を見ると大人でも動揺するのですから、子どもはなおさらどうしたらいいかわからずパニックになるでしょう。重要なのは、その場からすぐに逃げて、「火事だ!」と叫んだり、大人を呼びに行くなど、周囲に知らせるように普段から子どもに教えておくことです。家の中に親がいる場合は、すぐに火事を知らせ、子どもだけで留守番をしているときは、近所や周囲の大人に知らせるように教えます。決して、自分たちで解決しようと思わないように言い聞かせてください。さらに、家族で火事が発生した時の逃げ道を確認しておくといいですね。キッチンや子ども部屋、寝室で火事がおきた場合を想定して、避難訓練をするといいでしょう。また、小学校高学年くらいの年齢であれば、場合によっては初期消火も可能です。念のために消火器などの位置や使い方も教えておきましょう。またご存知のように、現在は消防法によって全ての家に「火災警報器」の設置が義務付けられています。今一度、ご自宅の火災警報器を確認してみてくださいね。

夏になると、子どもだけで花火で遊んでいて、火災に発展しているケースもあります。夏休みは開放的な気分が高まるので、親だけではなく周囲の大人が子どもだけで楽しんでいるところを見つけたら、気にかけて見守ってあげましょう。

専門家が教える防犯ポイント

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