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東日本大震災後に話し合った家族が87.5%。教訓から震災対策を講じた人が多数
地震は、いつ何処で起こるか正確に予測することはできません。家族が会社や学校に行っている間に起きることも考えられます。また、震災による混乱で家族が離ればなれになってしまうことも。普段から家族で話し合い、緊急時の行動を決めておくことが大切です。そこで、どれだけの人が災害時の家族の行動について話し合っているか、アンケートを実施しました。その結果、一番多い回答は「東日本大震災後に話し合った」の87.5%でした。やはり、東日本大震災が教訓となり家庭内で話し合う大きなきっかけになったことがうかがえる結果です。また、「まだ話し合っていない」が12.5%と続きますが、「あまり気にしていない」と「その他」が0%からわかるように、誰もが震災の恐ろしさを実感したことで防災意識が高まったことが明らかです。「まだ話し合っていない」というご家族は、明日にでも起こり得るかもしれない災害に今から備えましょう。
9月1日は、「防災の日」です。1923年に起きた関東大震災の教訓を忘れず、災害について改めて認識し、これに対処する準備をするための日として制定されました。2011年3月11日に発生した東日本大震災が未曽有の被害をもたらしたのは、まだ記憶に新しいところ。総務省の『平成23年度版 情報通信白書』によると、この時、固定通信の通信回線が合計約190万回線被災、移動通信においても合計2万9,000局が停止。また、通信が集中して処理能力がオーバーする状態が発生したことで、NTTドコモが90%、KDDIが95%、ソフトバンクが70%の通信規制を実施しました。このように、東北・関東地方を中心に回線が使えなくなり、多くの方がパニック状態になりました。これからは、家庭で万が一に備えて、安否確認の方法や集合場所を話し合っておくことが大切です。
災害用伝言ダイヤル171を利用するなど、災害時の連絡手段を家族で決めておきましょう
災害時には、家族の安否が心配になり、連絡をとろうしますね。その気持ちは誰もが同じで、一斉に電話を使用することで回線が混雑し、つながりにくい状態になります。さらに、東日本大震災では、津波の発生によって基地局の破壊や流失などが発生しました。このような事態では、いくら電話をかけてもつながらず、さらに不安は募る一方です。また、携帯電話のバッテリーを無駄に消費してしまいます。最大の弊害は、消防や救急への緊急連絡を必要とする人の妨げになることです。自分の安否報告や家族の確認には、「災害用伝言ダイヤル171」もしくは「災害用ブロードバンド伝言板Web171」を使用しましょう。まずは、キーとなる電話番号を家族で決めておく必要があります。毎月1日(1月は除く)は、災害時でなくてもテスト使用ができるので、ぜひ家族で試してみてください。また、携帯電話会社ごとに災害時用の伝言板サービスもあるので、事前に確認をしておきましょう。
家族で落ち合う場所を決め、子どもが通う学校や幼稚園にも事前に対応方法を確認しましょう
万が一連絡がとれない場合のことも考えて、最終的に家族で落ち合う場所を決めておくことも必要です。東日本大震災発生時、関東圏では地震の影響によって列車が運休し、多くの人が歩いて自宅を目指す帰宅難民で溢れ返りました。一刻も早く帰宅して家族に会いたいという気持ちもわかりますが、大きな地震が起きた後は余震が続き、ビルの壁の倒壊や地盤の液状化によって、二次災害の被害に遭う可能性もあります。一番大切なのは、自分の身の安全を確保することです。このような事態になった時は、待機をすること。そのため、会社でも日頃から備蓄品を用意しておき、安全が確認されてから、家族で決めておいた集合場所や避難場所に移動します。また、子どもが通う学校や幼稚園には、災害時にはどのような対応をしてくれるのか、親はどのような対処をすればよいのかを、事前に確認しておくことも大切です。
ただ、残念なことに、避難生活を余儀なくしている最中に、不在宅を狙った“火事場泥棒”など悪質な犯罪の被害に遭うことも。日頃から貴重品の場所は家族全員が把握し、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。しかし、逃げる時に貴重品を持ち出そうと逃げ遅れるケースも。あくまでも自分の身を守ることを最優先するようにしてください。また1年に一度は災害用備蓄品の中身を見直して、食糧を購入するためのお金や公衆電話を使用するための小銭を入れておくと良いでしょう。また、運転免許証や身分証明書のコピーがあると、災害時の怪我や避難生活で体調を崩したときに役立ちます。