お風呂術 vol.1

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カラダセキュリティーを高める お風呂術 vol.1

「血管」を「欠陥」に
しないお風呂マジック!

お風呂を語るとき、僕は「びゃああああ!」と叫びます。
カラダセキュリティの最優先は「血管」を「欠陥」にしないこと。
長寿の秘訣「しなやかな血管」は、40℃前後のお風呂にあります。

お風呂で身体リフレッシュ

私たちが生きていく上で最も大切な活動は、身体の隅々に「酸素と栄養を運ぶこと」と、「二酸化炭素と老廃物を排出すること」です。この営みに欠かせないと僕が主張するのは「40℃前後のお風呂」です。シャワーですませることが多い方は、ぜひ「お風呂」を増やしてみてください。お風呂とシャワーの最大の違いは、「あたたまり!」で、じっくり肩までつかる全身浴なら、十分な温熱効果が得られますよね。
私たちの身体は日中のさまざまな活動により、夜になると身体の隅々に二酸化炭素が蓄積していきます。「40℃前後の全身浴」を行うと、温熱により血管が拡張して血液循環が促進されますから、栄養となる酸素が血液中のヘモグロビンに乗って、臓器、身体の隅々まで「びゃああああ!」と届けられ、二酸化炭素が「しゃしゃああああ!」と排出されるのです。つまり、毎日のお風呂習慣の積み重ねは、常に身体を「フレッシュな状態」に回復させることに直結するのです。もちろん日々の疲労回復にも大いに役立ちますよ。

血管の老化を防ぎ修復する

今回のお題、『「血管」を「欠陥」にしない』こともまた、「40℃前後のお風呂」がもたらしてくれます。「血管」こそ、身体の隅々まで酸素と栄養を送り込む大切な交通網なのです。
「血管の老化」である動脈硬化は、生活習慣の積み重ねで起こる肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などが原因となりますが、進行すると「心臓の血管」や「脳の血管」が詰まったり破れたりしてしまいます。「40℃前後のお風呂」に10分間入ると、深部体温が約1℃上昇して一酸化窒素(NO)の産生を促すとともに、血管内皮細胞の改善と血管の新生をもたらし、「若々しくしなやかな血管の維持」に役立つのです。何歳から始めても遅いことはありませんし、幼少期からお風呂習慣を身に付けると、その後の成長や長寿に大いに役立つはずです。お風呂を面倒くさがるお子さんにはぜひ次のように伝えてみてください。「お風呂に入ると、スーパーヒーロー(ヘモグロビン)が『びゃああああ!』と身体の隅々に栄養を届けてくれて、元気な強い子になれるんだよ!」

カラダセキュリティーを高める お風呂術 vol.1

※温度と時間は個人の好みで調整を。ただし長時間熱い湯(42℃以上)につかることはNGです
※額にうっすら汗をかくのが目安 ※お風呂の前後に、水分・イオン飲料の補給を

後藤 康彰(ごとう やすあき)

フロ(風呂)フェッサー、医学博士。一般財団法人日本健康開発財団・主席研究員。
入浴・温泉プログラムの開発や加齢を制御する生活行動としての入浴研究を行う。著書に『女子力UPのための最新入浴法』(虹有社)。

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