グループホーム「かたくりの里 目黒」は、認知症の方の「暮らし」を助ける施設です。ホームの理念として「ご利用者様に居心地よくのびのびと過ごせる」そんな場所の提供を目指しています。
私が介護業界を目指したきっかけは、祖母と姑の看取りの経験から「高齢者の方も、周囲が寄り添えば最後まで自分らしく生きられるはず。そのお手伝いをしたい」と強く思うようになったことです。訪問介護士、ケアマネジャーを経験して、「かたくりの里 目黒」には開設した時から勤務しています。
認知症の方は、一見突飛な行動をされても、内心に必ずご自分なりの動機があり、性格や症状の進行状況に応じて対応することを心掛けています。例えば食事をとったことを忘れてしまうご利用者様には食事を小分けにして提供したり、日常的にポットから飲み物を飲もうとされる方には、あらかじめ「ぬるめのお湯」を入れておいて火傷をしないようにするなどの配慮をしています。
感染症対策として令和２年２月下旬からはご利用者様の命を守るため当ホームではやむを得ず施設への入館制限・建物内の移動制限（ゾーニング）を行い人の接触を少なくしました。このような中でもリモート面会でご家族様との会話を楽しんで頂いたり、ご利用者様同士のソーシャルディスタンスを確保したうえで近所の公園内を散歩頂くなどの機会を提供しています。