力のいらない護身術 vol.3

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後ろから抱きつかれた!

身を守るために必要なのは、「相手を倒す」ためのパワーではなく「安全に逃げ出す」ための技術です。
今回は、不審者に後ろから抱きつかれたときの対処法をご紹介します。

Illustration:Satoko Fuke

STEP1 重心を低くする

持ち上げられたり担がれたりしないよう、肩を丸めて膝を曲げ、腰を落とします。重心が低くなり、姿勢が安定します。

STEP2 相手の足と頭を攻撃する

かかとを突き出し、全体重を乗せて相手の足を踏みつけましょう。相手は足を引いて姿勢を前に傾けます。そこで頭を後ろへ振って、相手の顔面に頭突きを!相手は攻撃から逃れようとしてのけぞります。

技のツボ
相手の腰が前に出る

のけぞることで相手の態勢は不安定になり、前に出た腰を押すだけで簡単によろけます。

STEP3 腰で思いきり突き飛ばす

お尻を思いきり突き出すイメージで相手の腹部にぶつけます。
相手がよろけて拘束がほどけたら、すぐに逃げてください。

技のツボ
腰を落として!

しっかり膝を曲げて腰を落とすことで、腰を大きく振ることができ、女性でも強い打撃を加えられます。ためらわず、思いきってぶつけましょう。

監修 泉水流柔術代表 泉水章浩

1962年生まれ。幼少より祖父と叔父から柔術、剣術、空手を学ぶ。セミナーやカルチャー教室を中心に
古武術や護身術の指導を行っている。

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