床に押さえこまれた!
身を守るために必要なのは、「相手を倒す」ためのパワーではなく「安全に逃げ出す」ための技術です。
今回は、不審者に床に押さえこまれたときの対処法をご紹介します。
Illustration:Satoko Fuke
STEP1 両手をぎゅっと組む
両手の指を組んで手のひらをあわせ、自分の手首で相手の腕を挟みます。
相手の腕を外側から挟む
両手を組んで支点にすると、内側に向かって「てこの原理」が働き、少ない力で相手の腕を拘束できます。
STEP2 膝を立てる
踵(かかと)をお尻のほうに引き寄せ、膝を立てて腰を浮かせます。上に乗っている相手の腰がしぜんと持ちあがり、不安定になります。
腰を支点にする
腰の上部を支点にして「てこの原理」を働かせることで、体を鍛えていない女性や子供でもかなりの体重を持ち上げることができます。
STEP3 横に倒れる
寝返りを打つように、一気に横に倒れます。相手は床に投げ出されるので、こちらは急いで立ちあがってその場を離れましょう。
監修 泉水流柔術代表 泉水章浩
1962年生まれ。幼少より祖父と叔父から柔術、剣術、空手を学ぶ。セミナーやカルチャー教室を中心に
古武術や護身術の指導を行っている。