カラダ応援レシピ vol.1

  • 次号
  • バックナンバー
たけのこ

体調を整えてくれる
デトックス食材

春は寒暖差の大きい季節です。冬の間にたまったむくみや疲れも影響し、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。そんなときに食べてほしいのが、旬野菜の「たけのこ」。カリウムや食物繊維を豊富に含み、体内の余分な塩分や水分の排出を促してくれるデトックス食材です。
真空パックに入ったたけのこは一年中手に入りますが、ゆでたけのこや生たけのこが店頭に並ぶのは、旬の時期である春だけ。手軽に味わうなら、ゆでたけのこもおすすめですが、おいしさを存分に味わいたい方は、ぜひ生たけのこをご家庭でゆでてみてください。
皮付きの場合は、外側のかたい皮を4~5枚むいてから、穂先をななめに切り落とし、穂先から半分くらいまで縦に切り込みを入れます。鍋にたけのこと糠(または生米)ひとつかみを加え、かぶるくらいの水を注いで火にかけます。沸騰したら落し蓋をして、たけのこのかたい下部がやわらかくなるまで、40分ほどゆでます。火を止めて常温になるまで冷まし、皮をむいたら出来上がりです。水につけたまま冷蔵庫で保存すれば、3~4日保ちます。
生でも、ゆでたものでも、購入後はすぐに調理しましょう。春らしい香りをめいっぱい楽しめますよ。

たけのこの春ちらし

Photo:Shinpei Fukazawa

たけのこを油揚げとお出汁でさっと煮て旨味をまとわせると、酢飯とよく合います。旬の菜の花や真鯛で彩りを添えた、華やかな春色ちらし寿司です。

材料[2人分]
  • ゆでたけのこ 100g
  • 炊きたてごはん 1合分(330g)
  • 油揚げ 1/2枚
  • 菜の花 50g
  • A
    ・酢 大さじ2
    ・砂糖 小さじ2
    ・塩 小さじ1/2
  • B
    ・出汁 1/2カップ
    ・しょうゆ、みりん 各小さじ1
  • 真鯛(刺身用) 1パック(70g)
  • 塩昆布 ひとつまみ
  • 白いりごま 小さじ1/2
  • 塩 適量
  • 木の芽 適宜
  • 広げたラップに塩少々をふり、真鯛を並べる。塩昆布を全体に広げのせ、aラップでぴっちりと包み、冷蔵庫で約10分おく。小さめのフライパンにお湯を沸かし、塩を適量と菜の花を加え、さっとゆでる。粗熱が取れたら水気を絞る。小さめのボウルに[A]を入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜる。

  • 菜の花を長さ3cmに切る。たけのこを半分の長さに切り、b穂先は縦に薄切りに、根元は薄いいちょう切りにする。油揚げを横半分に切ってから幅5mmに切る。大きめのボウルにごはんを入れ、[A]を加えて切るように混ぜる。つやが出るまでうちわであおぎ、水分を飛ばす。

  • 1のフライパンの水気を拭き、[B]とたけのこを入れ中火にかける。煮立ったら油揚げを加え、c汁気がほとんどなくなるまで3分ほど煮たら、2の酢飯に加えてさっくりと混ぜ、粗熱を取る。

  • 3を器に盛り、dたけのこ、1の菜の花、真鯛をバランスよくのせる。白いりごまをふり、あれば木の芽を飾る。

グリルたけのこの
山椒味噌ドレッシングがけ

Photo:Shinpei Fukazawa

ゆでたけのこをフライパンで焼いて、香ばしさをプラス。山椒味噌を洋風のドレッシングに仕立てました。ワインにもぴったりの副菜です。

材料[2人分]
  • ゆでたけのこ 100g
  • しょうゆ 小さじ1
  • オリーブ油 小さじ2
  • A
    ・白味噌 小さじ1
    ・山椒粉 小さじ1/4
    ・酢 小さじ1
    ・オリーブ油 小さじ2
  • たけのこをa縦に幅1.5cmに切る。ボウルに[A]を混ぜあわせる。

  • フライパンに油をひき、中火で熱して、たけのこを並べ入れる。2分ずつ両面を焼いて、焼き目がついたらしょうゆを回し入れ、全体にからめる。器に盛りつけ、[A]をかける。

料理家 髙山かづえ さん

料理研究家、ワインソムリエ。手軽でおいしく、華やかなレシピを提案し、雑誌や書籍、テレビ、WEBなど幅広い媒体で活躍中。

カラダ応援レシピ vol.1

  • 次号
  • バックナンバー