大正池
長野
大正池は、松本市上高地にある湖。1915年、上高地の西にそびえる焼岳(やけだけ)が噴火した際に、ふもとを流れる梓(あずさ)川が堰(せ)き止められてできた。現在の湖の大きさは、周囲2.4キロ、最深部3.9メートル。標高1490メートルに位置し、真夏でも朝晩は冷え込む。昼夜の激しい気温差によって早朝になると濃い靄(もや)が生じ、淡いブルーの湖面をおおう。朝靄が晴れるにつれて、湖水の向こうに徐々に姿を現す穂高連峰が美しい。
早朝の大正池。湖面は鏡のように穂高連峰の山並みを映しだす。