安芸のはやし田
広島県安芸高田市高宮町原田
中国山地には、田植えが始まる5~6月に豊作を祈願して行う「囃子田(はやしだ)」が伝承されている。安芸高田市高宮町の原田はやし田は「安芸のはやし田」として、山県郡北広島町の新庄のはやし田と共に国の重要無形民俗文化財の指定を受けた。色鮮やかな飾り牛が田園内を踏み歩いて代掻き(しろかき)をした後、早乙女たちが苗を植える。その際、早乙女たちはさんばい(歌大工ともいう)と呼ばれる音頭取りと田植歌を問答風に歌う。華やかな田園絵巻だ。
写真提供:安芸高田市観光協会
早乙女たちの後ろでは、大太鼓や小太鼓、鉦(かね)などの楽器の奏者が盛んに囃したてる。写真の原田はやし田は5月の最終日曜、新庄のはやし田は5月の第2日曜に開催されている。
(※2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い中止)