深刻な被害を防ぐために
冬の火災に注意!
冬は空気が乾燥するため、深刻な火災の発生しやすい季節です。
おもな火災の原因と対策を知り、自分や家族の命を守りましょう。
火災のピークは12月~2月
消防庁によると、2020年の火災による死者数は1326人。そのうちの約4割は、12月~2月に集中しています。冬は気温が低く、空気も乾燥しているため、暖房機器などによる火災が増える上、被害も大きくなりやすいのです。
とくに住宅火災の原因に多いのが、「コンロの消し忘れ」。リモートワークが普及したことにより、「コンロをつけたままオンライン会議に参加し、出火してしまった」など、新たなケースも増えています。また、電子機器の増加によるコンセント周辺のトラブルや、モバイル充電器が原因となった火災なども増加傾向にあります。
この機会に、まずは家の中で火災の原因になりうるポイントをチェックしてみましょう。もし問題が見つかったら、家族で情報を共有して、対策を話し合ってみてください。一人ひとりがしっかり「用心」することが、一番の防火対策になります。
火災のおもな原因は・・・
コンロ
火を使うガスコンロだけでなく、IH製品も火災の原因になります。もっとも多いのは「消し忘れ」。近くを離れるときは、短時間でもコンロを消しましょう。布巾やペーパーなど、燃えやすいものも遠ざけておきましょう。
暖房器具
とくに多いのが「電気ストーブ」による火災です。火を使わないので安全な印象がありますが、カーテンや布団、洗濯物など、燃えやすいものが接触すると発火の原因になります。外出や就寝時は電源をオフにしましょう。
たばこ
たばこには「無炎燃焼」という特徴があります。炎を上げずに長時間かけて燃え広がり、気づいたときには手遅れというケースも。喫煙は決まった場所で行い、かならず消火を確認しましょう。寝たばこはNGです。
モバイル充電器
近年、モバイル充電器によるやけどや火災が増えています。充電中のスマホや充電器は発熱するおそれがあるため、就寝時は体や布団から離れたところに置きましょう。また、充電器に膨張や過熱などの異常が出た場合は、すぐに使用を中止してください。
火災の発生と被害を防ぐために
コンセントや配線を見直す
タコ足配線や、コンセント周辺のホコリも出火の原因になります。定期的にチェックして清掃し、配線の交換や整理を行いましょう。
住宅用火災警報器を設置する
万が一火災が発生したときも、すぐに気づけば被害を最小限に抑えられます。「逃げ遅れ」を防ぐためにも、かならず設置しましょう。
防炎品を使用する
カーテンや寝具、エプロン、パジャマなどを燃えにくい「防炎品」にしておくと、いざというとき引火による被害を軽減できます。とくに高齢者の方におすすめです。
消火器を準備しておく
火が小さいうちは、消火器で消し止められます。女性や高齢の方でも扱いやすい住宅用消火器を準備しておきましょう。
あなたの住宅は大丈夫?
住宅用火災警報器は約10年で交換が必要です
2010年4月にすべての住宅で火災警報器の設置が義務化され、今年で11年が経過しました。住宅用火災警報器の耐用年数は、およそ10年といわれています。いざというときに「警報器が鳴らなかった」という事態を避けるため、ぜひご自宅の警報器の設置年数を確認し、機器本体の交換をご検討ください。
お問い合わせはALSOKテレフォンサービスセンターまで
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