生物多様性の保護
生物多様性の保護
鳥獣駆除者の高齢化が地域の課題とされる中、課題解決に貢献しながら、捕獲した命を大切に扱うため、罠の設置・捕獲・加工・流通までの流れを丁寧に作り上げています。ALSOK福岡(株)でもジビエ事業に参入しています。
- 「認定鳥獣捕獲等事業者」の認定を受けた会社数
- ALSOKグループ8社
(ALSOK神奈川・千葉・宮城・福島・秋田・群馬・山形・福岡)
有害鳥獣対策への貢献
ALSOK千葉(株)が運営するジビエ肉専門の食肉加工場「ジビエ工房茂原」では、ジビエ肉の加工および冷凍保存を行っています。最先端の設備を備え2020年7月に開設した同工場は、HACCP※に沿った衛生管理を徹底していることはもちろん、安全・安心なジビエ食肉加工施設の証である「国産ジビエ認証(第30号)」を取得しています。捕獲したイノシシなどを幅広く引き取り、解体、加工、販売までを一貫して行っており、加工した食肉は連携する地域の飲食店で販売するほか、冷凍品のネット販売も開始し、フードロス削減にも貢献しています。
- ※ALSOKでは、サービス提供に用いる車両運行に必要な車両燃料を「原材料」と認識し、大気汚染防止や資源保護の観点から、無駄な使用が無いよう努めています。
被災地での植樹と維持管理活動
ALSOKでは、創立50周年記念事業の一環として、2015年4月12日に千葉県山武市蓮沼において、植樹活動を行いました。東日本大震災で被災した海岸線の環境保全と防災林の再生を目的に、特定非営利活動法人「森のライフスタイル研究所」と協働して技術指導等を受けながら、100人を超える社員で千葉県指定の抵抗性クロマツ約2,000本を植えました。
防災林の植樹後は、苗の生育のために少なくとも5年間は継続した維持管理活動(植樹した苗木周りの下草刈り)が必要となります。そのため、2015年から2018年まで、社員による下草刈りを毎年行ってまいりました。毎回、60人を超える社員とその家族が参加して、大人の背丈ほどまで伸びた雑草の刈り取りを行ってきましたが、クロマツの樹が十分な高さまで成長した2018年、下草刈り活動を終了しました。
2021年から新たに参加している「鎮守の森プロジェクト」では、火災延焼防止、津波の威力低減、漂流物の漂流低減といった高い防災効果を得るために広葉樹(ブナなど)の植樹を行っています。この活動は、防災・減災へ貢献するALSOKの事業と親和性が高いと考え、2022年は、植樹に必要な苗木となる種子の採取活動、23年は防潮堤の植樹活動に参加しています。
このような植樹や維持管理活動は、環境保全だけでなく地域の「安全・安心」に貢献できるALSOKらしい社会貢献活動です。