循環型社会の実現
循環型社会の実現に向けて
開発・調達過程における環境配慮
CSR・サステナビリティ調達
取引先を含めたサプライチェーン全体で地球環境保全や人権・労働、汚職・腐敗などのさまざまな課題解決に取り組むため、2022年、「CSR・サステナビリティ調達指針」を新たに制定しました。
環境配慮設計として機器の有害物資の排除、長寿命化、および梱包材の再資源化に取り組んでいます。有害物 質においては、ニッケルカドミウム電池からニッケル水素電池への変更、RoHS指令に準拠した設計等を行っています。
取引先と協力し資源の有効活用、廃棄物の発生抑制など、地球環境保全を積極的に進めるとともに、人権に関する国際規範を踏まえ、サプライチェーン全体の人権を尊重した取り組みを進めています。
環境配慮設計
警備機器などの委託開発においても、環境保全に貢献していくことを目的として「環 境配慮設計に関わるガイドライン」を策定しています。本ガイドラインに基づき、お取引 先と協力して製品を設計・開発する際の環境配慮を検討しており、2023年4月に発売 された「HOME ALSOK Connect®」は、従来製品と比較して約1/4以下の消費電力※となっています。 今後も製品を設計・開発する際の環境配慮設計の検討、納入製品の有害化学物質の使 用制限、長寿命化、梱包材の再資源化などに取り組み、より一層、環境保全に貢献していき ます。
廃棄物の削減
警報機器のリユース
当社では、環境配慮の観点から一部機器を除いたすべての警報機器のリユースを行うことにより、廃棄物および製造に係る資源使用量の削減に取り組んでいます。
また、2022年8月にリユース業務の業容拡大のため、現在神奈川県にあるリペアセンターの増床を行ったほか、大阪地区へリペアセンターを新設いたしました。
- 実際にリユースされた機器数
- 45,387品目
- リユースによるコストセーブ額
- 1,513百万円
ペーパーレスの推進
従来紙を用いて行っていた業務の見直しを行い、電子申請システムや社内で開発したチャットアプリの活用により、会議資料や勤務記録、各種報告様式を電子化した結果、年間約306万枚(A4換算)の紙使用量を削減できました。
また、お客様の機密文書を集荷し紙に再生するサービスもニーズが高まっています。
廃棄物削減への取り組み
これまで事業所ごとに個別契約していた携帯電話について、BYOD(Bring Your Own Device)制度を導入したことにより、社員に貸与する携帯電話を削減しています。
そのほか、海岸や街頭の清掃活動も全国の事業所で行っており、地域の環境保全に協力しています。
水リスクへの取り組み
ALSOKグループは工場等の製造設備を有していないものの、M&Aにより介護事業に進出したことから、水資源の重要性を認識し、水の使用量の削減に努めており、グループで節水に取り組んでいます。事業所においては、蛇口をこまめに閉めるなど日常的な節水を心がけ、車両の洗車においてもバケツ等を利用し、無駄な水を使用しないようにするなどの取り組みを行っています。また、清掃事業を含む施設管理事業でも、水をなるべく使用しない環境に配慮した洗剤を使用するなど、水資源に配慮した事業活動を行っています。
グループ全体の水使用量のおよそ6割を占めている介護事業では、首都圏に多くの活動拠点があるため、水害や取水制限などが発生した場合、事業活動に影響を与える可能性はありますが、近隣のALSOK事業所と連携した水害対策を含む訓練の実施や既存のインフラを利用した備蓄品(保存水等)の輸送、ネットワークを活用した代替拠点の確保といった体制づくりに努めています。また、世界資源研究所(WRI)の水リスク評価ツール「Aqueduct」、国土交通省や各自治体が提供しているハザードマップおよび渇水リスク情報などの活用により、水ストレス地域や水リスクの高い業務を特定し、水害を含む災害に関する対策マニュアルの整備などにより、そのような地域・業務の操業に関して受ける影響を最小限にとどめるよう努めています。なお、グループ全体としては、2019年から5か年で(2024年3月期までに)水使用量3.0%削減を目指しており、水質や水量に関する規制違反はこれまでありません(0件)。
水使用量(総取水量)の推移(千m3・グループ全体)