ALSOKが運営する介護施設では、オリジナルの健康増進プログラムを取り入れています。
今回は、そのうちのひとつ「シニアセラピー」を立ち上げたセラピストを紹介します。
シニアセラピーで利用者の行動に変化を
私が介護業界に入った大きなきっかけは、阪神・淡路大震災です。当時はエステサロンで働いていました。助けを必要とする人がたくさんいるのに、何もできず、もどかしかったです。それをきっかけに「私が学んできた技術を必要とする人がいる、役立つはずだ」と考えるようになり、社会的弱者の心理を学ぶため働きながら大学に入って勉強しました。その後、ウイズネット(現・ALSOK介護)がシニア向けのリラクゼーションサービスを始めることを知り、入社。エステや心理学の経験を生かして、ALSOK介護オリジナルの健康サービス「シニアセラピー」を始めました。
「シニアセラピー」とは、高齢者向けにアレンジした「リンパドレナージュ」(リンパの流れを活性化して、老廃物を排出するマッサージ)です。セラピストが、当社の介護事業所を月2回訪問し、希望者に有料で施術しています。
施術には「足裏療法」と「顔面療法」があります。「足裏療法」は、膝下のリンパの流れに沿って筋肉をほぐします。足先まで血流が行き渡り、足の冷えやむくみの軽減が期待できます。「顔面療法」は、顔のリンパの流れを促進し、頭・首・肩まわりの筋肉をほぐします。血行がよくなり、表情が生き生きとしてきます。また、嚥下困難を予防するために顎関節まわりの筋肉をほぐし、唾液腺を刺激して唾液の分泌を促すこともあります。
ご利用者様には高齢者や認知症の方が多く、セラピストはご利用者様への傾聴や施術を通してその方に必要なことを感じ取り、一人一人に合わせた施術をします。「足が軽くなり歩きやすくなった」と言っていただいたり、鏡でご自分の顔を見て喜んでいただけると、嬉しくなります。
以前、水分を摂ることも難しく、居室に閉じこもりがちだった方に顔面療法の施術をしました。共有スペースで施術をしていると、職員がその方に頻繁に声をかけるなど刺激が増えていき、その方は3か月後には鼻歌を歌い、4か月後にはおやつを完食するほど元気になりました。
これからも「シニアセラピー」を多くの方にお届けし、少しでも快適に日々を過ごしていただきたいと思っています。
健康増進の取組について
新型コロナウイルス感染症の影響で外出がままならず、家にこもりがちになり、体力の衰えや、運動不足を 感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、ご高齢の方の心身の健康を維持するためにALSOKの介護事業所で取り入れている健康増進コンテンツの一部をご紹介します。
ポイント1 運動習慣の定着をサポート
ポイント2 頭と体をつかったコミュニケーションの活性化
NoA(ノーア)エクササイズ
シニア世代の健康課題である「脳と脚」の健康・維持向上を目的として考案された脳トレ運動プログラムです。声を出しながら脚を動かすなど、2つ以上のことを同時に行い脳を活性化します。
いきいきリズム体操
エアロビクスのような軽快な音楽に合わせて全身を動かす運動プログラムです。体幹を使うため、筋力・柔軟性・バランス力・持久性とさまざまな要素の維持・向上が期待できます。
★トピックス★
ALSOK介護リモートで運動教室を開催!
コロナ禍で高齢者の健康不安が高まる中、「いかに体を動かす習慣を継続するか」という課題を解消するため、オンライン会議システムを利用した「リモート運動教室」を開催中。日頃の運動も、さらに一体感や活気がうまれ、大変好評を得ています!
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