体にやさしいお手軽レシピ vol.2

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第2回 旬の食材で作り置き!体にやさしいお手軽レシピ この季節に食べておきたい料理を作り置き。たくさん作っておけば、
毎日の調理時間が短縮され、旬の食材の栄養もとれてヘルシー。体が整うお手軽レシピをご紹介します。
今回の食材

トマト

赤い色素・リコピンは非常に高い抗酸化作用を持つ。グルタミン酸も多く、うま味が強い。

夏バテ解消に、腸活や美肌にも◎トマト醬(じゃん)

材料[作りやすい分量]
  • 完熟トマト※1 2個(約400g)
  • 塩麹※2 大さじ4~5
  • 好みで赤唐辛子 2本
  • 好みでにんにく 1片

※1 ミニトマトを使ってもOK。
※2 塩麹の量はお好みの塩気の量で増減して。

作り方
  • トマトと赤唐辛子はざく切りに、にんにくは半分に切る。

  • 清潔な保存容器にすべての材料を入れ、ハンディブレンダーでペースト状にする(フードプロセッサーやミキサー、すりこぎでもOK)。

  • そのまますぐ使える。冷蔵で1週間、冷凍で約1カ月保存可能。

※ヨーグルトメーカーで60℃、一晩なじませると、うま味がさらにアップする。

トマト醬の和え麺

夏バテで食欲が落ちているときでも食べやすく、栄養補給ができるさっぱりと冷たい麺です。 麹の効果で胃腸の調子も整います。トッピングの香味野菜でビタミンも補給しましょう。

材料[2人分]
  • A
    ・トマト醬 大さじ5
    ・酢、味噌 各大さじ1+1/2
    ・ハチミツ 大さじ1
  • 好みの麺(今回は中華麺) 2人分
  • 青じそ(または香菜) 適量
  • 好みのトッピング(ゆで卵、ハムなど) 適量
  • 白すりごま 少々
作り方
  • Aの酢、味噌、ハチミツを混ぜ合わせ、トマト醬を加えて混ぜる。

  • 麺はゆでて冷水で洗い、水気をきって器に盛る。

  • 青じそはせん切りにし、トッピングとともに2にのせる。1をまわしかけ、ごまをふる。

※ハチミツを使っているので、1歳未満の乳幼児には与えないでください。

トマト醬のえびチリ

スープの素などを使わなくても、トマト醬だけで味が決まる簡単えびチリ。しょうがを加えて冷房による夏の冷えを予防しましょう。えびに卵白を絡めるとプリッと食感&味わいがアップします。

材料[2人分]
  • A
    ・トマト醬 大さじ6
    ・トマトケチャップ 大さじ1
  • えび 300g
  • 玉ねぎ 1/2個
  • しょうが 1片
  • 塩、胡椒 各少々
  • 片栗粉 小さじ1
  • 卵白 1個分
  • ごま油 大さじ1+1/2
  • ラー油 大さじ1~2
  • レタス 適量
作り方
  • Aは混ぜ合わせる。玉ねぎは粗みじん切り、しょうが1/2片はみじん切り、残りの1/2片はせん切りにする。

  • えびは水洗いして水気をふき、あれば背ワタを除く。塩、胡椒、片栗粉をふって全体をなじませ、卵白を加えてよくもみ込む。

  • フライパンにごま油を中火で熱し、玉ねぎとしょうがのみじん切りを炒める。香りが立ったらフライパンの片側に寄せ、空いたスペースに2を入れる。最初は動かさずに焼き付け、えびがプリッとしてきたら全体を混ぜながら炒める。

  • 3にAとラー油を加えてざっと炒める。器にレタス、えびチリ、しょうがのせん切りを盛る。

疲労を回復し、冷えも予防する万能調味料

~トマト醬(じゃん)~

トマトに含まれるリコピンはペースト状にすることで吸収率が上がり、麹を加えると疲労回復や腸活、美肌効果がアップします。「トマト醬」はトマトと塩麹の組み合わせで、出汁に匹敵するほどうま味が凝縮! 味が完成しているので、そのまま冷たいスープとして飲んでも、目玉焼きや冷や奴にかけたり、麺と和えたり、魚や肉と一緒に煮るだけでおいしい一品が完成します。アレンジもしやすく、麺つゆを加えてそうめんのつゆに、油を加えてドレッシングにしても美味。油を足すとリコピンの吸収率がさらに上がります。
トマト醬は冷凍しても栄養は変わらず、カチカチに固まらないので便利に使える万能調味料です。

料理家 井澤由美子さん

四季折々の食材の味と効能が際立つ、シンプルなレシピを数多く発信。発酵食や中医薬膳も得意とし、レモン塩ブームの火付け役としても知られる。

体にやさしいお手軽レシピ vol.2

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