カラダ応援レシピ vol.3

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鮭

栄養豊富な日本の伝統食材

鮭といえば、朝食の主菜や、おにぎりの具の定番食材。その歴史は縄文時代にまでさかのぼるといわれ、新巻鮭や石狩鍋など、鮭を使用した伝統料理も日本各地に見られます。 それもそのはず、鮭はアスタキサンチンやビタミンB群、DHA・EPAなどの栄養素を豊富に含む、スーパーフードなのです。
じつは、鮭は分類上では白身魚に含まれます。身が赤~オレンジ色に見えるのは、「アスタキサンチン」という赤い色素が豊富に含まれているから。アスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、鮭の身の脂が酸化してしまうのを防いでいます。人が摂取すると、疲労回復や肌の保湿、老化の防止などを助けてくれる成分です。
DHAやEPAは魚の脂に多く含まれる成分で、血中の中性脂肪やコレステロールの値を下げ、善玉コレステロールを増やす働きがあります。さらにビタミンB群は、糖質の分解に欠かせない栄養素。体重や体脂肪が気になる人には、ぜひセットで摂ってほしい栄養です。
気候が不安定な秋は、何かと体調を崩しやすい季節。手軽に鮭を取り入れて、疲労や栄養バランスの乱れをリセットしていきましょう。

ナスと鮭のエスカベッシュ

Photo:Shinpei Fukazawa

「エスカベッシュ」は、南蛮漬けに似た地中海料理。大振りに切ったナス、一口大の鮭を揚げ焼きにし、セロリ、玉ねぎ、レモンの薄切りと酢でマリネしました。

材料[2人分]
  • ナス 2個(160g)
  • 鮭 2切れ(150g)
  • 玉ねぎ 1/2個
  • セロリ 1/2本
  • レモンスライス 2枚
  • にんにく 1かけ
  • オリーブ油 大さじ2
  • 白ワイン 1/2カップ
  • 米油 適量
  • 小麦粉 適量
  • 塩 少々
  • 粗びき黒胡椒 少々
  •  [A]
    ・白ワインビネガー 大さじ3
    ・粗びき黒胡椒 少々
    ・塩 小さじ1/2
    ・砂糖 小さじ1
  • 玉ねぎは縦に薄切りにする。セロリは a葉を切り分けて、斜めに薄切りにする。にんにくはつぶす。

  • 鍋にオリーブ油とにんにくを入れて中火で熱し、香りがたったら玉ねぎを入れて4分ほど炒める。[A]を加えて1分ほど煮立て、白ワインを入れて中火にし、2分煮る。bアルコールが飛んだら、セロリを加えて一煮立ちさせる。

  • 鮭は3等分に切り、塩、黒胡椒を少々をふって小麦粉を薄くまぶす。ナスはへたを落として縦半分に切り、さらに半分の長さに切る。

  • 小さめのフライパンに米油を深さ5mmほど注ぎ、中温に熱し、ナスを加える。3分ほど揚げ、cうっすら色づいたら油を切り保存容器に入れる。続けてd鮭を皮目から並べ入れ、3分ほど焼いて裏返し、さらに2分焼く。油を切って保存容器に入れる。

  • 24にまわしかけ、レモンをのせる。30分ほど置いて味をなじませる。冷蔵庫で冷やしてもおいしい。

作り方動画

鮭ときのこのバターご飯

Photo:Shinpei Fukazawa

鮭と旬のきのこをまるごと炊き込んだごはん。鮭は皮目を焼いて加えると臭みがとれ、香ばしさが加わります。バターを加えて風味アップ!

材料[2人分]
  • 鮭 2切れ(200g)
  • しめじ 100g
  • まいたけ 100g
  • 米 2合
  • 万能ねぎ 2本
  • いりごま 小さじ2
  • しょうゆ 小さじ2
  • 塩 小さじ1/2
  • バター 10g
  • [A]
    ・出汁 1と3/4カップ
    ・しょうゆ 大さじ1
    ・酒 大さじ1
  • 米はといでざるにあげ、30分ほど水気を切る。鮭に塩をふって10分おき、水気をふく。魚焼きグリルを強火で2分予熱する。アルミホイルに皮目を上にして鮭をのせ、3分焼いて取り出し、小骨をとる。万能ねぎは小口切りにする。

  • まいたけは一口大に、しめじは石づきを落として半分の長さに切る。きのこをボウルに入れ、しょうゆをふってさっと混ぜる。

  • 炊飯器の内釜に米と[A]を入れ、さっと混ぜる。2を広げ入れ、1の鮭をのせて通常通りに炊く。

  • 炊き上がったら、いりごま、バターを加えて、鮭をほぐしながら混ぜる。器に盛り、万能ねぎをふる。

作り方動画
料理家 髙山かづえ さん

料理研究家、ワインソムリエ。手軽でおいしく、華やかなレシピを提案し、雑誌や書籍、テレビ、WEBなど幅広い媒体で活躍中。

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