片づけをしているとモヤモヤすることってありますよね。
整理収納コンサルタントの金内さんに解決法を教えてもらいます。
Illustration:Risa Kazama
- 家族が片づけをしなくてイライラ。どうすればいい?
- どのくらい片づいていれば心地よいのか、家族で話し合う
メリットを伝える
片づけの具体的なメリットを伝えてみてください。たとえば「探しものが減って楽になる」「二度買いがなくなってお得」「勉強や趣味に集中しやすい」「掃除が楽になる」など。
得意分野を見つけてあげる
「家具を組み立てるのが得意」「本棚の整理が上手」「趣味のモノの展示がきれい」など片づけにおける家族の得意分野を見つけて積極的に褒めましょう。やる気につながります。
困りごとを聞き出し、一緒に片づける
片づけが苦手な相手なら、困っていることを聞き出して、一緒に片づけてみましょう。まずは片づけの効果を実感してもらうために「机の上」など困っている箇所のみにしてください。
収納法を変える
服をハンガー収納からカゴに入れる収納に変えるなど、その人にとっていちばん片づけやすい収納法に変えましょう。片づけにくい収納になっていないか、見直してみてください。
無理強いしても「片づけたい!」と思わせることはできません。人によっては、ある程度散らかっているほうが落ち着くことも。まずはどのくらい片づいていると心地よいのか、雑誌やSNSに載っている写真などを参考に、家族で「理想の部屋」のイメージを共有してみましょう。どのくらい片づけるかという目標が決まれば、やる気が出てきます。実践することで、片づけのメリットも実感できるでしょう。話し合いや片づけのときは、上から目線で意見をしたり、ひとりよがりな態度をとらないように気をつけて。むしろ「捨てなくても大丈夫」など、ポジティブな声かけをしましょう。ある程度は、あきらめることも肝心ですよ。
●監修 金内朋子さん
整理収納コンサルタント。500名以上に整理収納のレクチャーを行っている。
著書に『散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方』(ワニブックス)。