異国情緒あふれる、おしゃれな港町として、 旅行者に愛される横浜。 近年は新施設のオープンや既存施設のリニューアル、 新サービスの開始が続き、旅の楽しみ方も倍増しています。 注目スポットを訪ねました。
おいしいものを探しに大賑わいの横浜中華街へ
横浜に来たなら、ぜひ立ち寄りたいのが横浜中華街です。その歴史は古く、横浜開港後に外国人居住地に移住した中国人貿易商らが中国料理店を開いたのが始まりといわれています。
中華街大通りには、横浜名物「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒の店もあります。崎陽軒は1908(明治41)年に横浜駅構内で食品を販売する会社として創業。横浜名物を作るため、南京街(現在の横浜中華街)で点心職人をスカウトし、1928(昭和3)年に、豚肉と干帆立貝柱を混ぜた、冷めてもおいしい「シウマイ」の販売を開始しました。日本で初めて駅弁にお手拭きを入れ、長期保存可能な「真空パック」の言葉を生んだ企業でもあり、イノベーティブな横浜の気風を持つ企業といえるでしょう。
変わり続ける街の中で、新たに生まれるものと、街に刻まれ、大切に残されていく歴史。そのどちらもが感じられるからこそ、人は横浜の街にこんなにも惹かれるのかもしれません。
崎陽軒 中華街シウマイBAR店(きようけん ちゅうかがいしうまいばるてん)
045-663-1139
横浜市中区山下町185
11:00~19:00
(土・日曜、祝日は~20:00※飲食L.O.は閉店1時間前)
無休
崎陽軒 中華街大通り店(きようけん ちゅうかがいおおどおりてん)
045-212-5570
横浜市中区山下町147
10:00~17:00(土・日曜、祝日は~18:00)
無休
ヘミングウェイ横浜(へみんぐうぇいよこはま)
ウォーターフロントの絶景が広がる、カジュアルな船上レストラン。ランチや待ち合わせの場所、ディナー後の1軒としてもおすすめ。ボート乗り場も併設しており、30分のクルーズとランチのセットプランも人気。
045-900-1449
横浜市西区みなとみらい2-1-1横浜港ボートパーク
11:00~22:00
不定休
臨港パーク(りんこうぱーく)
パシフィコ横浜に隣接する、みなとみらい地区最大の緑地。市民の憩いの場であり、天気のよい日は多くの人がピクニックや散歩に訪れる。海沿いの道は横浜港に停泊する客船やベイブリッジが一望でき、開放感満点。
045-221-2155
横浜市西区みなとみらい1-1
散策自由
横浜みなとみらい万葉倶楽部(よこはまみなとみらいまんようくらぶ)
日帰りも宿泊もできる入浴施設。横浜にいながら、熱海温泉と湯河原温泉の源泉から毎日運ばれてくる温泉を楽しめる。壺に入るとナノサイズの温かなミストに包まれる「ナノクラ」(女性限定)は肌がしっとりすると評判。
0570-07-4126
横浜市中区新港2-7-1
2,950円(10:00~翌9:00の料金。別途入湯税100円、深夜3:00以降は追加料金あり)
24時間(3:00~6:00は入浴不可)
無休
台湾美食520(たいわんびしょくおーあいにー)
焼小籠包が有名な「王府井(わんふーちん)」のテイクアウト専門店。台湾のソウルフード、胡椒餅は香ばしい生地とピリ辛の豚肉、ネギが絶妙にマッチ。焼小籠包はフカヒレ、ヒスイ(野菜)、正宗(豚肉)の3種類で、あふれだす肉汁が美味。
045-228-7502
横浜市中区山下町191-20
10:00~21:30
無休
別府温泉「別府おぐら」
大分県別府市小倉1-3
別府・鉄輪温泉の中心部から離れた閑静な山麓に佇む温泉旅館。日帰り入浴では貸切風呂を利用でき、「照湯」という部屋を選ぶと、日本で数えるほどしかないとても希少な「青湯」に出合えます。美しいこの湯の泉質は、まるで濃厚化粧水のようなとろんとろんの心地よい肌ざわり。天然の保湿成分といわれるメタケイ酸が温泉の基準値の15倍近くも含まれた美肌の湯で、さらに塩分が肌に膜をつくることで、体内の水分や熱を外へ逃がしにくくし保湿効果も高くポカポカに。広い露天風呂で家族や友人と贅沢な時間を過ごしてみてください。
温泉家・北出 恭子
国内外の温泉を年間300湯以上めぐる温泉専門家。
多数の温泉資格や知見を活かし、メディア出演や講演、インフルエンサーとして、温泉の魅力を世界に発信。また、温泉資源を活用したまちづくりの監修や温泉事業者へのアドバイスを行う。大学講師や観光行政の委員も務めている。著書に「九州絶品温泉、ドコ行こ?(ペガサス出版)」。