ALSOK TRIP vol.18(前編)

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進化を続ける港町 横浜のウォーター
フロントを訪ねて(前編)

異国情緒あふれる、おしゃれな港町として、 旅行者に愛される横浜。 近年は新施設のオープンや既存施設のリニューアル、 新サービスの開始が続き、旅の楽しみ方も倍増しています。 注目スポットを訪ねました。

近未来感漂うキャビンでみなとみらいを空中散歩

JR桜木町駅を出ると、青空の下、ふわりと空中を横切るYOKOHAMA AIR CABINが目に飛び込んできました。日本初の都市型循環式ロープウェイとして2021年4月に開業したこの乗り物は、桜木町と運河パーク間の630mを結んでおり、連日行列ができるほどの人気を集めています。
キャビンからはみなとみらいの高層ビル群や大観覧車、帆船日本丸、運河など、近隣の観光スポットが鳥の目で眺められます。特に夜の眺望は圧巻で、カラフルな光の中を浮遊している感覚に。LEDライトで彩られたキャビンが街を行き交う様子は、近未来感が漂います。
横浜は開港以来、日本の玄関口となり、世界の人やモノ、文化、技術を柔軟に取り入れてきました。そして令和の時代も、横浜は進化を続けています。コロナ禍の間にも観光施設の開業やリニューアルが相次ぎ、観光に便利な連節バス「ベイサイドブルー」も運行を始めました。横浜は以前にも増して楽しみ方が広がっているのです。

YOKOHAMA AIR CABIN
(よこはま えあ きゃびん)

045-319-4931

横浜市中区新港2-1-2

施設のHPを参照

不定休

片道1,000円、往復1,800円

かつて港と駅を結んでいた「汽車道」と運河を上空から見渡せる

3年ぶりに横浜港に外国客船が戻ってきた

新港ふ頭に立つ横浜ハンマーヘッドは、商業施設、客船ターミナル、ホテルを備えた複合施設です。開業直後にパンデミックとなり、本来の機能が果たせない状態が続いていましたが、今年3月から外国客船の寄港が再開し、3年ぶりに客船ターミナルとしての本格稼働が始まりました。体験型の店舗も多く、ありあけハーバースタジオでは、写真を撮影し、好きな文字を入力して横浜銘菓「横濱ハーバー」のオリジナルパッケージを作れる「myハーバー」が大人気。店内の厨房で焼かれた、焼きたてのハーバーや、限定商品のハーバーが練り込まれたソフトクリーム、シェイクも味わえます。
次は足をのばして、横浜赤レンガ倉庫へ。赤レンガ倉庫では昨年、半年に及ぶ大規模改修工事が行われました。館内の様々な箇所が改修されたほか、新規出店25店を含む66店が揃い、ソフトもハードもアップデートされています。館内で見つけたユニークな店が、馬油を使ったスキンケア商品を扱うBayu Factory YOKOHAMAです。店頭にはかわいい缶に入ったバームが勢揃い。ラベンダーやイランイランなど18種類の香りが楽しめ、「持ち歩ける馬油」として人気を集めています。お店の方は「かつて、馬油はべたつく、臭いといわれましたが、今は精製方法の進化により、匂いもなく軽い使い心地で、若い世代にも注目されています」と話してくれました。

横浜ハンマーヘッド(よこはまはんまーへっど)
三方を海に囲まれた施設。建物の後ろに施設名の由来となったハンマーヘッドクレーンがある

045-211-8080

横浜市中区新港2-14-1

11:00~20:00
(店舗、曜日により異なるためHPで確認を)

不定休

カフェやレストランのほか、体験型の店舗も多数
ありあけハーバースタジオ(ありあけはーばーすたじお)

045-228-8234

横浜ハンマーヘッド2階

11:00~20:00(土・日曜、祝日は10:00~)

不定休

※飲食の料金はイートイン価格

店内の厨房で焼く、焼きたてハーバーは1個242円~
ハーバーソフト(左)は660円、「myハーバー」1,000円
横浜赤レンガ倉庫(よこはまあかれんがそうこ)
夜景が美しい2号館のバルコニー。ソファ席が増設された

045-227-2002

横浜市中区新港1-1

(1号館)10:00~19:00
(2号館)11:00~20:00
(レストラン、カフェは店舗により異なるためHPで確認を)

不定休

明治政府が建てた歴史的建造物
Bayu Factory YOKOHAMA(ばーゆふぁくとりーよこはま)
横濱馬油商店の新業態のショップ。オイル、バーム、石鹸、化粧水、ヘアケア商品などが豊富に揃う

045-323-9960

赤レンガ倉庫2号館2階

11:00~20:00

不定休

生馬油の3個セット2,200円。瓶には横浜のイラストが描かれている
リニューアルで赤レンガ倉庫の歴史を展示するスペースも登場

ラグジュアリーな空間でリラックス&リフレッシュ

みなとみらい地区に2022年6月にオープンしたのが、ウェスティンホテル横浜です。世界中にファンを持つウェスティンブランドのクオリティはもちろん、コンセプトのひとつに掲げる「自然とのコネクション」が随所で感じられるホテルで、23階のメインロビーからは市街地と丹沢山系の山並み、晴れた日は富士山が望めます。
ホテルではもうひとつのコンセプトで、イート、スリープ、フィール、ムーブ、ワーク、プレイの6つの柱に基づくウェルビーイングな滞在を提案しており、外出するのがもったいないほど、ラグジュアリーな雰囲気の中で快適な滞在を楽しめます。シグネチャーダイニング「アイアン・ベイ」での華やかなディナーや、「ロビーラウンジ」で味わう趣向をこらしたアフタヌーンティー、5階の「ヘブンリースパ バイ ウェスティン」で体験するトリートメントなど、特別な時間を過ごせること請け合いです。
この日は散歩を兼ねて横浜みなと博物館へ出かけました。こちらも昨年リニューアルされ、展示内容が刷新されています。その造形から「海のキリン」とよばれるガントリークレーンのシミュレーターや、5面のLEDパネルの迫力ある映像で横浜港を巡るVRシアター「みなとカプセル」などが楽しめるようになりました。
館内の展示を見ると、横浜港の拡大とともに、街が変わっていった様子がよくわかります。街の顔である横浜駅が物流事情に合わせて2回移転したことも、ある意味、横浜のフレキシブルさの表れなのかもしれません。時代の流れとともに物流拠点は中心部から外へと移動していますが、客船ターミナルが残る横浜の中心部は、観光地としてアップデートを続けています。

ウェスティンホテル横浜(うぇすてぃんほてるよこはま)
23階のロビーラウンジではアフタヌーンティーや軽食などを楽しめる

045-577-0888

横浜市西区みなとみらい4-2-8

チェックイン15:00、チェックアウト12:00

1泊2名
デラックスルーム 40,000円~
エグゼクティブスイート70,000円~
(税・サ込み。料金は時期により変動するためHPを参照

ウェスティンホテルの代名詞でもある「ヘブンリーベッド」が快眠を約束
「ヘブンリースパ バイ ウェスティン」で夢見心地のトリートメントを
シグネチャーダイニング「アイアン・ベイ」ではグリル料理などが味わえる
横浜みなと博物館(よこはまみなとはくぶつかん)
横浜開港の経緯を紹介するアニメーションも登場

045-221-0280

横浜市西区みなとみらい2-1-1

10:00~17:00(最終入館16:30)

月曜(祝日の場合は翌日休館、年末年始、そのほか臨時休館日)

500円(日本丸との共通券は800円)

迫力のVRシアター「みなとカプセル」は必見
左手は日本丸。4~11月に12回程度帆を広げる

ALSOK TRIP vol.18(前編)

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