人材育成と働きやすい職場づくり
持続的な企業発展の礎となる人材が能力を最大限に発揮できるよう、研修制度の充実や積極的なキャリア支援、ダイバーシティへの対応など、職場環境の整備に取り組んでいます。
研修制度・教育機会の充実
ALSOKグループでは、eラーニングシステムを活用し教育環境を充実させることにより、コロナ禍においても時間と場所を問わず、能力向上に必要な教育をより多くの社員に提供できるようになりました。「企業活動の最も重要な源泉は人材である」という基本的な考え方に基づき、経営理念を体現する人材の育成を目指して教育研修体制の拡充に取り組んでいます。
また、社員が受講できる通信教育講座の拡充を図っており、厚生労働省の教育訓練給付制度に基づく「教育訓練給付金」支給対象講座を82講座案内しました。
その他、ALSOKとして期待されるプロの仕事を遂行するために、2023年度よりデジタル教育とリスクマネジメント教育のカリキュラムを全社員向けに導入しました。
- 従業員1人あたりの研修教育
- 平均10.2時間
- 本社企画研修の開催時間
- 年間195時間
- 通信教育
- 333講座開講
- eラーニング受講者数
- 前期比+2,351名
人材育成のための制度
ALSOKグループでは組織の活性化と社員力向上を促進するため、各種公的資格の取得推進、中央省庁や他企業、グループ内での人事交流などに力を入れています。
警備だけでなく、ファシリティマネジメントや介護など多様な業態を牽引する人材を育成、個々の働き手が持つ能力を最大限に発揮できるよう、制度と環境を整備しています。
主な取り組み
- 社員が就きたい業務へ応募できる「ジョブマッチング制度」の導入
- 専門職大学院(MBA)への企業派遣による、経営人材の育成
- 新卒社員との1on1面談
- 職種別OJTシートを導入し、業務の全体像と到達水準を可視化
- 警備対策分野の要員として、海外の日本大使館・領事館などに多数派遣
働き方改革・ワークライフバランス
ALSOKでは、社員が育児に従事しながらも継続して勤務可能な環境を整備するべく、育児従事者が対象となる各種制度を、法で定められた基準以上の水準で整備しています。
近年は女性社員数の増加や、男性社員の育児参加の現状を踏まえて、勤務制度の見直しや拡充も行っています。
制度 | 内容 |
---|---|
プラチナホリデー |
全社員が9連休以上の長期休暇を取得することを奨励(2018年~) |
パールホリデー |
四半期ごとに休暇の取得予定を事前聴取することにより、年休を取得しやすい環境を醸成(2021年~) |
ES懇談会 |
社員からの問題提起や意見を会社が汲み上げることを目的に、社員(管理職を除く)と人事担当役員などによる懇談会を、毎年、すべての事業所を対象に開催(2008年~) |
社員アンケート |
社員の職場に対する認識、モラル、価値観などを把握し、これに基づいた施策を推進することを目的に、2020年からは全社員を対象として実施(1999年~) |
ALSOKサポートライン |
社員の心の健康の維持や安全な職場環境整備への取り組みとして、相談窓口を設置。 |
育児休業からの復職率(単体)
- 男性
- 100%
- 女性
- 97.8%
平均残業時間(単体)
- 前期比 ▲7.6%
ダイバーシティ
ALSOKグループでは、次のような社員が個性を発揮して働けるよう、受け入れ環境の整備や社員教育に力を入れています。
- 障害を有する社員
- シニア世代
- 外国人、海外現地法人の現地採用者
また、心のバリアフリーに関する研修を実施し、社員の多様性に対する理解促進を図っています。
加えて、ご高齢の方や障がいをお持ちの方などにも快適にALSOKのウェブサイトをご覧いただけるよう、音声読み上げソフトを導入しています。
健康経営の推進活動
2018年から9連休以上の長期休暇を全社員が取得できる「プラチナホリデー制度」を制定し、さらに2020年度は休暇の取りやすい環境を醸成するため、前もって四半期ごとに休暇取得予定を申請する「パールホリデー制度」を新たに導入しました。
スポーツ施設やホテルなどを優待料金で利用できる福利厚生プログラムや、万が一、長期にわたって仕事を休む場合の支えとなる保険制度を備えているほか、心身の健康に関する相談窓口「ALSOKサポートライン」の設置や、健康保険組合との協働による健康イベントの開催など、社員とその家族が健康で充実した生活を送ることができるよう支援しています。
ALSOK健康宣言
- ALSOKは、社員の健康を第一に考え、優先的経営課題として健康経営に取り組みます。
- ALSOKは、健康保険組合との積極的な協働を進め、社員の健康維持・増進に向けて取り組みます。
- ALSOKは、健康経営を推進し、社員とその家族が健康で充実した人生を送ることができる『警備のリーディングカンパニー』として発展を続け、これからも社会の安全・安心の確保に貢献してまいります。
サプライチェーンにおける人権配慮
ALSOKグループは、変化する時代と社会の要請に応え、人権・労働、汚職・腐敗、地球環境保全など、さまざまな課題解決の一助となるべく取り組んできましたが、これらの取り組みはALSOKグループの努力だけで完結するものではなく、取引先をはじめ、すべてのステークホルダーの皆さまのご理解・ご協力のもと実現するものであると考えています。こうした考えに基づき、ALSOKグループでは、取引先との連携をより一層密にしながら、調達や機器の設計・開発などに取り組んでいきます。
2022年4月には従来のグリーン調達指針を見直すとともに、取引先等のサプライチェーン全体における人権への配慮を盛り込んだ「CSR・サステナビリティ調達指針」を策定しました。今後も、取引先や提携先企業等との協力を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
また、2023年10月には人権方針を制定しました。ALSOKグループの役員・社員のみならず、サプライヤーを含むすべてのビジネスパートナーの皆様に対しても人権尊重の働きかけを行ってまいります。